函館開催の札幌記念

Ｇ2の札幌記念､今年は競馬場改修の為､函館の開催となります｡
例年札幌記念は､Ｇ1級の秋競馬への始動となり夏競馬の大一番のレースでもあります｡

今年は函館開催の為､例年の札幌記念とは予想のアプローチを変える必要がありそうです｡
まずは札幌競馬場と函館競馬場のコース特性の差を考慮が必要と考えます｡
両コース共に直線が260ｍちょっとと直線が短い部分は共通しますが､最大の違いは2点｡

・札幌競馬場はほぼフラットな平坦コースであるが函館競馬場は高低差3.5ｍと中京競馬場並みである｡
・札幌競馬場のコーナーは比較的緩くなっている為､コース全体が丸っこい造りであるが､函館競馬場はコーナーが札幌競馬場に比べ緩くない｡

この特性差は､札幌記念､函館記念のレースラップ平均にも現れている様に見えます｡
【札幌記念 平均ラップ】
12.7-11.0-11.8-12.4-12.2-12.3-12.1-11.8-11.6-11.9
前半5Ｆ 60.1 - 前半5Ｆ 59.8
前半3Ｆ 35.5 - 後半3Ｆ 35.4

【函館記念 平均ラップ】
12.2-11.0-11.7-11.8-12.1-12.1-12.0-12.0-11.6-12.1
前半5Ｆ 60.0 - 前半5Ｆ 61.0
前半3Ｆ 35.5 - 後半3Ｆ 36.4

前半5Ｆの平均ラップはほぼ同じなのに対して､後半5Ｆのラップで函館コースの方が1秒程時計が掛かっています｡
これは､函館記念がスタートしてからの前半が殆ど下りで後半が上りの影響と思われます｡
つまり､函館コースの方が札幌コースに比べ後半の持久戦色がより強い傾向と見る事が出来るのではないでしょうか？

この傾向を踏まえて見た場合､今年の札幌記念にリンクしそうなレースは…
・函館記念
　12.2-11.0-11.7-11.8-12.1-12.1-12.0-12.0-11.6-12.1
・皐月賞
　12.0-10.6-11.5-11.6-12.3-12.1-12.0-11.9-12.0-12.0
・クイーンＳ
　12.6-11.5-11.6-12.1-12.3-12.2-12.3-12.3-12.5
以上の3鞍が当て嵌まりそうです｡

また血統面においても､例年の札幌コースではサンデーサイレンス系のマンハッタンカフェ､ダンスインザダークの産駒が活躍していましたが､ここでは函館記念で活躍している血筋に注目してみたいです｡
【注目したい血筋】
函館コースでの特徴として､スピードの持続性と持久戦への強さが求められる血筋が合うと言えそうです｡
そんな中で特に注目したいのは以下の血筋です｡
・スタミナ持続型
　 Nijinsky系、Sadler's Wells系､Roberto系
・粘り型
　 Nijinsky系、ノーザンテースト系
・パワー型
　 Danzig系、HEROD系（パーソロン系）

ここまでの内容から､ピックアップしたい登録馬は…
アイムユアーズ　Fairy King、Sadler's Wells 31.25%　2×4
アスカクリチャン　(Mr. Prospector×Danzig)×(ノーザンテースト×Nijinsky)
オールザットジャズ　（Roberto×Grey Sovereign系）×（ＳＳ×Danzig）
トーセンジョーダン （トニービン×Nureyev）×（ノーザンテースト×Mr. Prospector）
トウケイヘイロー(ＳＳ×Mr. Prospector)×(Never Bend×ノーザンテースト)
ネコパンチ （ＳＳ×Danzig）×（Lyphard×Never Bend）
レインボーダリア （Roberto×Ribot）×（ノーザンテースト×Never Bend）
ロゴタイプ （Sadler's Wells×Never Bend）×（ＳＳ×Nureyev）

特に1番人気となりそうなロゴタイプは､休養明けの部分をクリア出来れば､不動の本命となりそうです｡