「朝日杯ＦＳ」の検証2

先の日記から前半の速い前傾ラップ経験の馬を候補の対象にしましたが､
改めて前傾ラップ構成のレースの質を検証してみます｡

＜札幌2歳Ｓ＞
　レースラップ：12.3-12.0-12.2-12.3-12.4-12.2-12.1-12.2-12.3
ほぼスタートから一貫して12秒前半で構成されてます｡
これは先行馬にとってはかなり厳しい流れと言えそうです｡
このレースで3着と好走したレッツゴードンキは先週の阪神ＪＦで2着と好走していますので､
出遅れたとは云えここを勝ち上がったブライトエンブレムの評価はかなり高いと言えそうです｡

＜アイビーＳ＞
　レースラップ：12.7-10.7-11.6-12.4-12.2-12.3-11.4-11.4-12.4
札幌2歳Ｓと同じ1800ｍ戦でもこちらは府中の為か､ペースは弱冠異なります｡
スタートしてからの3Ｆが一番速くそこから一旦緩んでからラスト3Ｆで再度加速して行く流れです｡
こちらの方が阪神の1600ｍの流れに近い感じです｡

＜いちょうＳ＞
　レースラップ：12.4-10.6-11.4-11.9-12.3-11.5-11.5-11.9
テンの4Ｆ迄が速く緩みが小さく5Ｆ目で一旦緩めて3Ｆで再度加速と云った流れですが､
注目したいのはラスト3Ｆ｡
坂のあるコースでは普通最後の1Ｆでガクッとラップが落ちるのですが､
このレースではその部分の落ち方が0.4秒と小さいです｡
先週の阪神ＪＦの様な流れになった場合､このレースで連対した2頭の様に終いで垂れない末脚は生きると言えそうです｡

＜ベゴニア賞＞
　レースラップ：12.4-11.2-11.3-11.4-12.2-11.7-11.6-12.5
先のいちょうＳとラップの形態はほぼ同じですが､こちらはラスト1Ｆでガクッとラップが落ちてます｡
（普通はこのパターン）
ただし､こちらはいちょうＳよりも緩急がややフラットであるので､
消耗戦としての意味合いは強い様に感じます｡

＜10/26　未勝利戦＞
　レースラップ：12.4-10.7-11.3-11.6-12.0-12.3-12.0-11.8
前後半の4Ｆで時計差が2.1秒前半は速かったのですが､この様にハロン毎に見てみると
スタート後の3Ｆから徐々にラップが掛っていますが緩みは小さくレース自体は確実に消耗戦の色が濃いと思います｡
京都外回りだと3角〜4角の間からのスパートになる事が多いので､この様な形の消耗戦は珍しいケースと言えそうです｡

＜もちの木賞＞
　レースラップ：12.4-11.4-12.5-12.5-13.1-12.7-12.5-13.0-13.2
ダートのレースですが､このレースかなり流れの厳しい展開だったのではないでしょうか？
前後半4Ｆの時計差が2.6秒前半が速くしかも道中に於いては緩急が付いています｡
昨年の中山での朝日杯ＦＳではアジアエクスプレスが前走ダートから勝っている例もありますから､
軽くは見ない方がよいかも知れません｡




ここまでを参考レースの検証とします｡