52件のひとこと日記があります。
2011/10/20 10:11
菊花賞の分析!
■レースの傾向
前半600mは35秒?36秒台と、さほど遅くならないことが多いですね。
開幕3週目でまだ馬場が荒れ切っていないことと、3角?4角の下り坂で勢いが付きやすいことが原因かもしれません。
ただし、中間の800?2400mの3Fラップは37?40秒台と緩めに落ち着くため、「速い流れへの適応能力」よりは「緩い流れでの折り合い」がカギになると言えますね。
そのせいか、菊花賞は今現在でも、夏に古馬と長距離を戦ってきた馬が台頭できるレースでもあります。
ラストの上がり3Fは35?36秒台。
長距離適性を示した馬でもこれぐらいの上がりを持っていることは必須でしょう。
位置取りとしては、前目につけた馬の方がやや有利ですね。
最後方からの追込は、ソングオブウインド以外には見当たらないといっても過言ではありません。
ディープインパクトでも中団に構え、逃げきる態勢だったアドマイヤジャパンを捕らえての勝利でした。
「前目につけれて」「暴走せずに折り合えて」「最後もしっかり脚を使える馬」というのが菊花賞向きなタイプのようです。
まあ、どんなレースでも当たり前ですがw
■前哨戦との関係
前哨戦は、秋華賞と同じく関西開催の神戸新聞杯組が菊花賞でも好走馬を多く輩出しています。
<神戸新聞杯>
レース傾向としては、差し?追込が利きやすいレースのようです。
そのため、後方からの競馬で好走したタイプは、菊花賞ではやや軽視すべきかもしれません。
今年の神戸新聞杯は、オルフェーヴルとウインバリアシオンが人気に応えて他馬を圧倒したという内容だったと思います。
レース展開で目につくのは600m?1200mが40秒と非常に遅いこと。
これを中団やや前目で折り合ってみせたオルフェーヴルに死角は無い、と言ったところでしょうか。
ウインバリアシオンも3着フレールジャックに2馬身半差をつけており、実力差があることは疑いようが無さそうです。
<セントライト記念>
牝馬の紫苑Sに比べると、セントライト記念組は勝ち馬こそ出していないものの、菊花賞でも好走馬を何頭か輩出しています。
ポイントとしては、「菊花賞向きの緩いペースから後半に加速していくレース展開」であれば本番でも好走しやすい、という感じのようです。
今年のセントライト記念ですが、前半1200mが34.0-35.4の速いペース。
近年では最も速く、昨年とややよく似たペースと言えます。
その昨年のセントライト記念ですが、上がり3Fが37秒とかかっており、菊花賞では好走馬がいません。
今年も36.8秒と上がりの掛かる内容で、「中盤緩んで最後にペースアップ」の菊花賞向きな内容とは言えなさそうです。
ただし、勝ち時計は非常に優秀なので、「菊花賞向きではない流れでも菊花賞向きなレースをした馬」には注目が必要かもしれません。
<ダービー>
前哨戦ではありませんが、ダービーも考察しておきます。
一時期に比べると、ダービー好走馬は菊花賞でも活躍する傾向にあります。
特に、ダービーと前哨戦で上位に食い込んだ馬は、菊花賞でもやはり上位を占めます。
今年で言えば、ダービーと神戸新聞杯を共にワンツーしたオルフェーヴルとウインバリアシオンは、やはり菊花賞でも上位に評価すべきということになると思います。
ウインバリアシオンにいたっては、超スローになった青葉賞も制しており、長距離適性に疑いの余地はない、とも言えそうです。
セントライト記念組に関しても、レース内容に注釈は付くものの、ダービー好走サダムパテックあたりについては菊花賞でも好走してもおかしくないと思いますね。
■印は……
まあ要するに本命はオルフェーヴルかな、と。
あとはもう少し考えてみます。