52件のひとこと日記があります。
2011/10/26 14:31
天皇賞秋の前哨戦を見てみる1
<毎日王冠>
毎日王冠組の本番での好走パターンは「スタート3Fよりラスト3Fの方が速い後傾ラップ」で勝っていること。
昨シーズンの毎日王冠は、上位馬が秋天では沈み、下位入線馬が逆転して好走するという結果でした。
ラップを見ると、35.5-35.4-35.5の超均等ラップで、1着2着馬は1800mがベストだったという結論になりそうです。
秋天ではラスト3Fをさらに速く走る必要があったので、後方に控えた(出遅れた)ペルーサなどが秋天で巻き返した、ということになるように思います。
今年の毎日王冠は、36.1-37.0-33.6と超スローペースからの切れ味勝負でした。
後方から追い込んだダークシャドウが格の違いで差し切ったという内容ですね。
ただしレベルとしては低く、天皇賞秋向きな内容ではない、と言わざるを得ません。
毎日王冠だけを見て上位入線馬をそのまま信用するのはかなり危険でしょう。
また、下位入線馬を見ても「位置取りがもう少し前なら」「流れさえ向けば」といった要素で逆転できそうな馬も見当たりません。
勝ち馬ダークシャドウ以外には軸候補に挙げられる馬がいないと断定してしまって良いのではないでしょうか。
<京都大賞典>
京都大賞典の上位馬が秋天でも好走したケースは、2004年に2着したゼンノロブロイまで遡る必要があります。
京都大賞典の結果は秋天では参考外、と言っても過言ではないでしょう。
理由としては、スタート?道中でのラップが違いすぎる点にあると思います。
京都大賞典は2400mらしく中盤で大きくペースが落ちるケースがほとんどで、スピード兼スタミナというレース展開よりも折り合って省エネ走法が出来る馬が勝ちやすいと言えます。
また、過去の上位馬は中団?後方の馬が多く、秋天ではペースについていけず差し切れない傾向になるようです。
ただ、今年の京都大賞典の勝ち馬ローズキングダムは、3番手で折り合って33秒台の末脚を見せています。
ペース的には35.6-37.6-37.1-33.8と秋天向きとは言えませんが、「59kg背負ってのパフォーマンス」ということと、「本番では先団追走か中団待機までの位置取り」であれば上位進出も可能では?という気がします。
ともかくローズキングダムの場合は鞍上次第というわけですが、秋天ではメンディザバル騎手が乗るとなると途端に未知数にならざるを得ません。
現時点、軸候補としてはちょっと不安かな、と思いますね。