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2013/04/18 21:44
屈腱炎、高速馬場
ずっと議論されているものの、明確な位置づけができていない故障と馬場の話。
故障する馬しない馬がいる中で、例えば有名どころだとタキオン産駒のようにちょっと不安な子たちも居ますが血統以外にも馬場などが関係するのか?
実家に行った時にごそごそと学生時代の馬学の資料と大動物の解剖学の本やらを見てきました。
1回のレースでいきなり屈腱炎を発症する可能性はかなり低いようです。発症はそのレース後に判明したものの既に腱の変異が起こっていて発症した馬はバクダンを背負った形になっていた、という。
確かに、あの細い足とはいえ走る動物がただ1度のレースで屈腱炎っていうのも何か違和感があったり。
けど、高速馬場でのレースでじわじわと負担を蓄積させていたとも取れるような?
レース後に発症する子も居るし、調教後に発症する子も居ますよね。
昔から故障はあった、確かにそうですが昔の映像を見る限り芝が荒れ、地面も凹凸が目立ちます。
なので昔も故障する馬は居たから高速馬場は関係ない…というのはあまりに短絡的な気もします。
○○厩舎の馬は故障が多いとか、○○厩舎は脚部不安の馬に優しいとかも耳にします。
長きに渡る運動負荷のせいだという資料もあれば、普段から多少負荷をかけても十分な冷却をし、速やかに脚部の温度を下げれば問題なし、とされる資料もありました。
うーん、結局何なのでしょう。
同じ時期に競馬場だけで走らせていたら原因を絞るのは少しは簡単になるかも知れませんが血統、食事、環境、調教、輸送、蹄鉄、馬たちに関わるものが多すぎて原因を絞るのは難しそうですね。
「高速馬場」が悪い、と一概に言えないという状態でしょうか。
ただ、もし高速馬場も疑われる理由になるのなら何とか改善して欲しいとだは思います。
馬たちが元気に走って引退できるように。