181件のひとこと日記があります。
2011/12/11 22:23
宮本輝「優駿」
今日はあまり写真撮影出来なかったので、
いま読んでる小説の紹介をしたいと思います☆
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ある日、モロッコの王は、フランスのルイ十五世に何か贈り物をしようと思い立った。
何がいいだろう。彼は考えたあげく、モロッコの誇る優秀なアラビア馬七頭を贈ることにした。
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選び抜かれた精悍な七等のアラビア馬は、長い航海と、その間に何度も襲って来た嵐によって、
見るかげもなくやせ細ってしまい、フランスに着いたときは骨と皮だけの馬に
変わり果ててしまっていた。
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(このあと紆余曲折を経て、イギリスに渡ります)
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みすぼらしい馬と、ターバンを巻いた物言わぬ少年との奇妙な組合わせに興味を持った
ゴドルフィン伯爵は、見るに見かねて、自分の息子の乗馬用にでもと引き取ってくれたが、
そこでひとつの事件が起こった。伯爵の大事にしていた英国馬ボブコブリンと交配させるため、
ゴドルフィン家の牧場につれてこられていた葦毛の牝馬、
ロクサーナとシャムとが交わってしまったのだった。
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主人公が自家生産繁殖牝馬の血統の説明をしようと、
“風の王”という1940年代の小説を引用しているシーンです。
こうして産まれたのが“ゴドルフィン・アラビアン”だそうです。
(シャムは七頭のアラビア馬のうちの一頭)
まだ、上巻の半分も読んでいませんが、
競馬に関わる人間模様や、競馬の様々なバックボーンの描かれたおもしろい一冊ですd(^o^)
何か、ほかにもイイのあったら教えてください☆