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2015/05/13 00:08
クラリティスカイの血統構造解析!
クロフネは勝ち上がり率が高い。2歳戦から走る仕上がりの早さがあり、かつ、じわじわ強くなる成長力を併せ持つ。
しかし、POG期間中にOPEN級の活躍をするクロフネ産駒は特定の牝系に偏ります。これは経験則で判明していまして、たとえばチヨダマサコとかエアグルーヴとか。ゆえに、これまでクロフネPOGオープン級を狙うには、活躍馬の3/4血統内を狙うということをクロフネ産駒のルールとしていました。
今回クラリティスカイがクロフネ産駒として2頭目の牡馬G1馬になったことで、この配合の秘密を解けば、他のクロフネ産駒でも狙いを立てることが出来るのではないかと期待して血統分析にこだわることにしました。
さて、望田潤氏はすでに詳細な血統分析を記しています。それは牝祖Mixed MarriageのPharos=FairwayからTudor Minstrelのクロス、Blue Eyed Momo≒BusandaとPrincequilloの累進継続クロスおよび緊張と緩和による見事な解説でした。
この中で、Blue Eyed Momo≒BusandaとPrincequillo、War Admiralの累進継続クロスは私にもよく分かるのですが、クロスの緊張と緩和については自分には良く分からないのです。前回の投稿でもクロスの緊張と緩和が見えてこないと書きました。私には難しいです・・・。このクラリティスカイの代々のクロスパターンについては、一旦こういった一類型として頭に入れることとし、今後の引き出しとして取り込むこととしました・・・
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自分なりの更なる分析としてIcecapade≒Northern Dancerも大事であると思えます。これはI理論的な分析で気がついたことで、全体にNearcoが土台構造と言える中(6 . 7 . 7 . 7 . 8 x 7 . 7 . 8 . 8)、それに脈絡するIcecapade≒Northern Dancerであり、かつ、Nothern Dancerが中間断絶ながら主導と言えるためですね。まとまり感が良いのです!
Nearcoとは離反しますがBlue Eyed Momo≒BusandaとPrincequilloの継続クロスは仕上がりの早さにも結びついていそう。パワーと柔軟さの補強にもなるでしょう。
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ということで同様の馬がいたらクロフネ産駒でも、クロフネ産駒以外でも指名することができそうです。
また、私がPOG指名の基準として採用している「クロフネは活躍馬の3/4血統以内を指名」ルールにひとつ条件を加えることができました。それはクラリティスカイ近親を狙う場合、母父がスペシャルウィークで無い場合は、やはりPrincequilloとBlue Eyed Momo≒Busandaが必要ということです。スペシャの代わりならたとえばキンカメ。でも収縮力を思えばサンデーでBuckpasser持ちの方がよいかな。
うん、よい分析が出来たと思っています。
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シンクリ良さそうですね。
シンクリならばクロフネの代わりでも、スペシャの代わりでもいけそうですね。 -
なるほど。いまブログを拝見しましたら、話しが全部繋がりました。
パッと思いつくのは、タイキクラリティ視点で見ると、Francis S. (母が Blue Eyed Momo)を抱え、自身は強いクロスを持たないシンボリクリスエスをつけると面白いかなぁ〜とは思いました。Kris S. の母父は Princequillo ってあたりも… -
「Mixed Marriage緊張→Tamerett緩和→Badge of Courage緊張→ここに強いクロスの薄いMiswaki」のあたりは自分にもリズムが分かりやすいのです。しかし、私にはその後の世代が読み取りにくく。師の分析を勉強させて頂いているので、今回頭にいれておくことにしました。そうすれば別馬でお目にかかった時に、お、クラリティスカイのパターンだ!と気がつければと。こんな感じで現状私にはまだまだ緊張と緩和って難しいのです。もっと勉強が必要なのです。
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昔から、クロフネ×サンデー+ミスプロ+ラトロワンヌは定番ですよねぇ。
配合の構成的にはこれに倣っているとは思います。
クラリティスカイは母方にラトロワンヌが3本もあって利いてるかもしれません。
ま、ここまで弾けるとは思いませんでしたが。
ところでこれだけ奥深いことを書いていて「緊張→緩和が難しい」とはどういう意味でしょうか?