白パンツ君

もう１０数年前になりますが、
「白パンツ君」とあだ名をつけた馬がいました。

メンコが白のブリーフにしか見えない馬で、
そういう呼び名になりました。

白パンツ君は、未勝利馬。
未勝利戦もほぼビリばかりで、あまり見どころは無かったようです。

私が初めてその馬を見たのは障害未勝利戦。

返し馬を見てて、騎手の指示に従順で、
リラックスして走っているのが好印象でした。

レースでは飛越が上手く、無難にロスなく跳んでいるので、
この馬は障害で華開くと思って、応援していました。

最終的にはG1まで、中山グランドジャンプまでいきました。７着。
当時は勝ってくれよと思いましたが、
今思えば、よく頑張ったと思います。

障害戦がなければ、
誰にも期待されずに終わったかもしれません。

どんな馬でも、どんな人でも、
輝ける場所はきっとどこかにあるはず。

そう思わせてくれた馬との出会いでした。