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2012/12/16 21:06
有馬記念 雑感 書き足しつつ
リピーター好走が非常に多いこの舞台。
リピーターが基本的には着順を下げてしまう(秋天、宝塚記念)は広い意味でのスピードを問われるのに対して、リピーターが好走するということはスタミナが優位のレースだと分かります。
有馬記念は高いレベルでの後半5F持続力勝負になりやすく、年齢的な衰えが響かない能力が問われると考えられます。
消ダークシャドウ
前走は末脚のキレ、スピードが問われたことで距離適性を誤魔化すことが出来ました。必然的に5Fスパートになるこの舞台では距離の壁が非常に分厚くなります。
…エイシンフラッシュ
余力を末脚のキレ、トップスピードに直結させることが出来る馬。他馬がスピードに乗り切る前に一気に抜け出すシーンを再現すれば好走出来ますが、5Fスパート戦になれば他馬との末脚のキレ、トップスピード差が小さくなります。
▲ルーラーシップ
大跳びの馬はスピードに乗せるのが器用でなく、スタートでその弱点を露呈してしまうことが多いです。持続力、失速耐性、トップスピードは国内トップクラスですが、コーナーを何度も回るこの舞台は大跳びの同馬にとってスタミナロスが大きくなります。それに緩急が付くペースが加われば能力全開が叶う可能性は相当低くなります。この舞台を勝ちきるには、「スローペースで少々のスタミナロスが関係無くなる展開」や「緩急が小さいペース」、「前崩れ」等のサポートが必要に思います。
△トゥザグローリー(☆)
追走スピードの限界を見せやすいのか、好走時のレースは全て前半が緩いです。その分、パワーや末脚のキレ、持続力は高いものを見せています。暮れの有馬記念は「時計のかかる馬場+2度の急坂越え」により、「スピード要求値の低下+パワーの要求度上昇」を招き、同馬の適性に合致します。
▲ゴールドシップ
スタミナ、持続力は国内トップクラス。テンの遅さを考えると早仕掛けをしなければなりません。5Fスパートになりやすいこの舞台では、早仕掛けの上にペースアップに対応しなければならず、スンナリ前へ上がって行くことが出来ない可能性があります。おそらくベストはペースが緩む前半の直線から2コーナーでポジションアップする形。それが叶うかどうかは難しいところで、能力を出し切れないシーンを想定しておく必要が有りそうです。
△スカイディグニティ
セントライト記念ではフェノーメノが、菊花賞ではゴールドシップの早仕掛けにより前が潰れる消耗戦になったのが同馬にとっては何よりのプラスでした。備えている持続力からこの舞台への適性は高いと考えていますが、「前半あまり緩まず後半のペースアップによる消耗戦」にならないと能力全開が叶わないはずです。
…ナカヤマナイト
中山巧者として人気を集めそうですが、過去に中山巧者と呼ばれ有馬記念で好走した馬は持続力特化型が多いです。同馬はそれほどの持続力を見せていないため、着狙いに徹しないと好走は難しそうです。
…ダイワファルコン
前半が大きく緩んだ中山金杯、大きく緩急が付いたオールカマー、福島記念で好走しているように、この舞台でも距離適性を無視できるほど緩急が付けば好走可能と思います。そうなる確率は相当低そうですが、極端に不人気なら押さえるのも良いかもしれません。
(△〜…)トレイルブレイザー
調子次第。
△+ルルーシュ
人気を裏切ったレースはテンの速さが目立ち、先行馬としてはレース前半の能力に優れていないのかもしれません。その分上がりの安定感(=持続力)を見せていて、テンが緩くなりやすいこの舞台では能力全開が叶うはずです。
「ペース緩まず、スパートの地点速い消耗戦」ならスカイディグニティが恵まれ、「前半緩め」ならトゥザグローリー、ルルーシュの能力全開が叶いそうです。
ゴールドシップは3角辺りで馬群が詰まる助けが必要ではないかと見ています。
ビートブラックはジャパンカップのレース後に「スタートしてから、もう少しあのペースの中で後ろを離して逃げられれば良かったのですが…」(ラジオNIKKEI)とコメントしており、今回はジャパンカップより緩いペースを狙いたいのではないでしょうか。
印は、「前半緩め」を想定とします。
◎ルルーシュ
○トゥザグローリー
▲ルーラーシップ