マイルCS　各馬評

「ステップレース見解」からチェックしておくべき馬は、やはりダノンシャークか。

・各馬評

ダノンシャーク
上がり勝負の安田記念、京成杯、富士Sで好走。上がり勝負なら少々のコースロスは相殺できるほどの力を付けました。マイラーズCでは前傾でも3着。京都金杯では馬場の恵まれが有って完勝。成長は明らかで、昨年以上の走りを期待できる。ただ、末脚の能力が活かせない流れだと前進は大きくないはずで、人気の裏を突くのも有り。

トーセンラー
京都大賞典はゴールドシップに早めに並びかけての3着。好内容でしたが、マイルへの対応は疑問です。追走ペース的に、かなりのスローペースや中弛みでなんとか浮上してきそうです。

クラレント
先行力が高く、府中での持続力は脅威。テン〜中盤が緩い流れで好走しており、前後の利と末脚を活かすタイプだと判断。マイルCSでも同等の利が発生すれば好走もありそうですが、コース適性面の未知数は気になります。

人気上位の3頭は後傾ラップ指向が強い。
荒れを期待するならハイペースが前提か。

ダイワマッジョーレ
持続力勝負、上がり勝負、前傾ラップで好走。ペース面での死角は小さいといえます。ただ、前走のサダムパテックとの比較ではあまり褒められた内容ではなく、近量差のない今回で前進は難しいはず。やや後傾ラップ向きかも。

コパノリチャード
斤量増え前進の期待は薄いです。スローに落とせる可能性は高いと思いますが、前走のように単騎で行けるとは限らないのでは。

サダムパテック
前走は好内容。中弛みの2012スプリングSと4F持続力勝負のマイルcsでの勝利が有れば安定で、上位評価にするべきだと考えます。昨年はインコースの恵まれがあっての好走ですが、今年も同等の利が想定できそうです。

グランプリボス
スワンS、安田記念は不利大きいため度外視。昨年のスワンSはスローながらもL3F最速戦で底力と持続力を活かして勝利。2012年マイルCSではスローのL4〜3F最速戦で能力を活かして2着。前走の負けすぎはL2F最速ということと、かかってしまったことも敗因のひとつだと考えられます。スローなら緩急が無く中盤から速くなる展開がベストでしょう。緩急戦になると浮上はむずかしそう。マイラーズCのようなハイペースなら一気の浮上を見せても。

カレンブラックヒル
コラムにも書きましたが、この馬の資質は「追走力」に良さがあります。控えるそうですが、良い方には出ないでしょう。ただ、京都マイルはマイラーズCで強い走り見せたように好条件。前半4Fが緩み無く推移して末脚の能力があまり問われなければ浮上があっても。

ダークシャドウ
安田記念ではダノンシャークに次ぐ強い競馬。前走は前後不利を考慮しても伸びませんでしたが、中盤の緩む流れではパフォーマンスを落とすと考えれば妥当かもしれません。マイルCSでも極端なペースにならなければ安田記念くらいは走りそうです。前半の追走が早い方が相対的な恵まれが発生しそうでもありますが。

レッドオーヴァル
前走を見る限り前進は難しいはず。

マイネイサベル
スローからの持続力勝負なら浮上。昨年のペースがベストだったかも。

ドナウブルー
こちらもスローからの持続力勝負で浮上。ただ、外から被せられるとパフォーマンスが下がるので不安はこちらが大きいかも。指数が見事に下がってきているのも良くないですが、条件の合わないレースだったのも確か。

サクラゴスペル
ラピスラズリSで見せた先行力、スピード持続力。下級条件にいる頃見せた持続力。京都マイルに適合させれば脅威となります。

ガルボ
昨年は大きな不利を受けました。安田記念では早め先頭の競馬でしたが、コースロスがなかったことを踏まえるとまずまず妥当な走り。

ダノンヨーヨー
マイラーズCでは好走しかけたところで前が塞がって大敗。ハイペースでも馬群が一団となる可能性がある京都マイルはキレで勝負を付けるには絶好で、前進を期待。