ヴィクトリアマイル

過去のヴィクトリアマイルのデータを見ると、一番人気がこけて、人気馬が一頭も来ずに荒れたのは第２回のみ。

そのときの一番人気は前年の二冠牝馬カワカミプリンセス、二番人気が牡馬相手のGI勝ちがあったスイープトウショウ。前者は前年のエリザベス女王杯以来の長期休み明け、後者はこのときすでに６歳となっていた状況。

他の五回のヴィクトリアマイルは、状態万全、年齢的にも脂の乗った４〜５歳馬が軸馬となり、確実に馬券に絡んできた（第１回はラインクラフトが撃沈したが、二番人気のダンスインザムード、三番人気のエアメサイアで決着）。

今回は一番人気に推されているのが、前年の覇者アパパネ。本来なら確固たる軸馬として単勝１倍台でもおかしくない馬だが、昨年の同レース勝利以来勝ち星はなし。前走の阪神牝馬Sも見せ場はあまりなしと、信頼度は低い。

ということは、今年はそれなりに荒れるパターンと見た。

再度第二回と照らし合わせてみると、勝ったのがコイウタで、２着がアサヒライジング。

いずれも東京コースを非常に得意としており、３歳時のクイーンCで勝利、もしくは連対している。

今回、クイーンCで勝利している馬が二頭。アプリコットフィズとホエールキャプチャが出走。アパパネが来ないとすると、この二頭を狙ってみる手はどうか？

特にアプリコットフィズは昨年秋から牡馬相手に好走。近二走は着順こそよくはないものの、大きくは負けていない。得意の東京コースに戻り、激走の条件は揃ったとみる。