見応えたっぷりのガチンコ勝負！！

天皇賞・春。真っ向から力と力がぶつかり合う、稀に見る好レースになりましたね。レース前の時点では、もっと長距離戦ならではのジョッキーの駆け引きが見られるようなレースになるかと思っていたんですが、想像していた以上にガチンコな展開になりました。こんなに興奮したレースは久し振りです。

キタサンブラックは文句なしのチャンピオンホースとなりましたね。（実質的に）自らレースを組み立て、ハイペースで先行してそのまま押し切ってしまうんですから他馬はどうすることも出来ません。かつて「キタサンがＧ１を勝てるわけない」とか「母父サクラバクシンオーで距離がもつわけない」って揶揄されていた頃から、私は擁護派に回ってきました。さすがにそんな声は聞かれなくなりましたが、未だに「いつも内枠で恵まれてる」とか「仕組まれてる」なんて難癖つけてる輩を見ると「まだ分からないの？」と笑ってしまいます。末脚偏重傾向のご時世にあって、このような懐かしいタイプ（？）の最強馬が誕生したのは嬉しい限りです。これだから競馬は辞められないんだよなぁ。

シュヴァルグランも大健闘です。やっぱり一角を崩すなら「勝てないまでも２着なら」という安定勢力でしたね。ありがとう。

そしてサトノダイヤモンド。人気を裏切ったとはいえ、これも強かった。並みの馬なら失速して４着の展開でしょう。あそこで３着に押し上げるあたりに地力を感じました。３２００での敗戦で２４００を断念する必要なんかありません。行きましょう、凱旋門賞！！