一区間　新人劇場　笑電車

久しぶりの同期と飲んだ帰り、一駅だけだが電車に乗った。客は5.6人、最後尾の乗務員室から新人と思しき研修生が、客席に出てアナウンスをしていた。
わざわざ客前に出てくることで度胸を付ける意味があるのだろう、恥ずかし気に「次は○○駅、○○駅」と言いそそくさと扉を閉めて戻ってしまった。乗務員室のガラス越しに先輩に指導を受けるのが見えており、また再び扉を開け「お出口は左側、お出口は左側になります」、またそそくさと扉を閉めて引っ込んで行きました。
その一部始終を見て私は、マスク下で口元はほころび、目を細めてしまった。頑張れよ！新人！と思いつつ、180円の切符で微笑ましい寸劇を見せてもらい得した気分になった。