馬券裁判雑感[その3]

先般の三重出張に際してJA三重(だと思う)車内広告に定額貯金が出ており，それの景品として地元の農産物を付けると言う記載があった。別にこの内容そのものは何ら大きな関心事では無いが，注意書きとして「景品が一時所得に当たる可能性がある」と言う事を明記していた(ただしそれを再確認しようと検索を行ったが，Web上では明記されていなかった。http://www.jamie.or.jp/jabanking/topics/yui/)
この景品の金額はどう高く見積もっても数万円でしか無い。その様な低額にも拘らず注意喚起を呼びかける団体と，6億円と言う巨額の金額を掲げながら全く触れない団体と，利用者に対する情報提供に関する義務感の差は甚だ大きく，引いては団体そのものに対する信頼感もそれに比例してしまう。

元々6億円と言う数字は富くじの金額に合わせて来た事が想像される。当然の事ながら全国民が税制に精通しているはずも無く(していれば税理士と言う職業は不要)，横並びとなれば富くじ同様無課税と誤解しても何ら不思議では無い。それにも関わらず，いまだ何の改善(課税対象を明記)もしないJRAと，それに対する指導を怠っている農水省に対して深い憤り・疑念を持たざるを得ない。

因みに前記の車内広告には，一時所得に対する質問をJAが対応する旨も記載されていた。

JRAに限らない。全ての公営競技は団体の枠・省庁の枠を超えて税制問題に対して対応する義務がある。もしそれが行えないのであるならば，高額配当となりうる券種は即刻中止とし，かつインターネット投票の様な投票方法からも撤退するべきである。