マイルCS雑感

前後半のラップが47.1-45.7では，スローペースと言わざるを得ないでしょう。ただ見た目ではクラリティスカイが追って行ったのと，3F34.6と言う数字からはスロー程の印象では無く，「緩い」と言う表現の方が合う感じがしました。それが1000m通過が約59秒と見て，4-5F目でペースダウンした事が分かりました。このペースであるのならば先行馬有利のはずですが，アルビアーノの5着が最先着と言う結果から，力量差が出てしまったと考えられるでしょう。

結局，中団待機馬が1-4着中3頭を占めましたが，モーリスにはそんな事の関係ない完勝でした。当初予定していた毎日王冠を一頓挫で鉄砲となったにも関わらず，この完勝劇を演じさせるとは，厩舎のリカバリー能力に感服するばかりです。勿論，モーリスの自力があってこその結果ですが。

フィエロは全く言い訳ができない完敗。香港話が取り沙汰されていますが，この手のタイプはむしろストレスのかかる場面で良績を残す事があります。それに期待したいです。

イスラボニータは完全に勝ち運から見放されてしまいました。ただそれを覆す力量差を持っていないのも事実。悪い流れを変える方策は何になるのでしょうか…

サトノアラジンもフィエロ同様今回は完敗でした。左回りも悪くないので安田記念はむしろフィエロより期待できるかもしれません。

ダノンシャークも現況の力は出したでしょう。この秋，何故か内を周らない(周れない?)岩田騎手ですが，さすがに大外一気に差し切れる相手ではありませんから，道中の位置取りで勝負は決してしまいました。