JC雑感

レースを前中後に3分割すると47.3-49.6-47.8となり，中盤のみ約2秒要した展開となりました。しかも中盤でも後の2ハロンで緩みました。それは概ね3?4コーナーに当たる部分ですが，丁度ゴールドシップもその部分で大外から上がって行きました。全体ラップが緩んだところで上がって行ったことを考えると，ゴールドシップそのものは後半1000mを概ね一定ペースで走ったかもしれません。これは彼の勝ちパターンでしょう。しかし掲示板に上がった5頭中3頭は逆に3コーナーよりも4コーナーで位置取りが下がっています。つまりここで一息入れた事が最後の逆転劇につながったという事なのでしょう。

それを前提にするとやはりラブリーデイが一番厳しい競馬だったことになるかと思います。それにもかかわらず3着に踏ん張ったのは今年の充実ぶりを如実に表したものなのでしょう。

またサウンズオブアースも同様に厳しい競馬でした。この差がラブリーデイとの現況の実力差なのでしょう。

ラストインパクトはムーア騎手の内にこだわった手綱捌きによるところも大きいでしょう。直線に入った所で内一頭分空いていた拉致沿いを選択して金星までに肉薄しました。

一方ショウナンパンドラは対照的にコース真ん中に進路を取り差し切りました。道中我慢した事も勝因でしょうが，それでも実力無くしてできる事はありません。賞賛すべき勝利かと思います。

さて有馬記念。ゴールドシップは今回みたいにちゃんとゲートを出ますでしょうか?できれば今度はコースの違いを最も恩恵を受ける馬ですから，奇跡のラストランも夢ではないでしょう。