有馬記念雑感

2500mなため等分に3分割できませんが800-900-800mに分けると，49.8-56.3-46.9。中間を比例配分で800m相当に換算すると50.0。つまり残り4ハロンで一気に早くなったレースですが，ハロンラップからは残り5ハロンから上がった事が明らかです。これを最後方追走，レースラップが上がる前から追い上げ始めて1着と0.3秒差に踏み止まったゴールドシップ。残り1000mでは出走馬随一の数字でしょう。しかしレースは2500mの距離です。スタートダッシュがつかずにタイムスタートラインで既に差がつき始め，計時1秒後には数馬身も差が付いている様では厳しすぎます。因みに勝った3歳時のレースのペースは前半500-後半600mは29.1-36.0。そして今年は30.1-35.0。勝ち時計は2分31秒9と今年よりも1.1秒早いレースでした。ただしゴールドシップそのものの前半ラップも，まだまだ出遅れがさほどひどくなかったので早かったはずです。気ままに走る事により勝利を重ねましたが，最後はその気性が運動能力を上回る位のマイナス方向に働いてしまった様です。

さてゴールドアクター。私が一番馬券を当てられない重賞実績の乏しい馬でした。来年，対応させて頂きます(笑)。

サウンズオブアース。スピード指数が一番でした。しかしスピード指数は劣るもののオッズにも目が眩み，レーティングが一つ上のヒットザターゲットに行ってしまいました。こちらも休み休み走るため，個人的には買い辛い馬です。

キタサンブラックは完全に一流馬の仲間入りでしょう。天皇賞春で血統図にサクラバクシンオーの名前を掲げながら快走して貰いたいものです。