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2016/03/19 09:41
大阪杯G1昇格構想に関して
と言うよりも,行き当たりバッタリでG1レースを設定して来た「ツケ」の象徴に関して記します。
確かに歴史的背景を持っている各レースですから,その条件を安易に変更する事は避けたいでしょうし,また行えばファンからも反発を食らいます(何しろ条件級でも言う人はいますから)。かと言って,クラシック以外は元々が明確な方針に基づき生まれたレース体系ではありません。よってその歪が大きくなりすぎてしまった現況を修正する事も必須でしょう。
芝のレースに絞ると,元々距離体系としてはSMILEと言う世界標準があります。ですから簡単に体系作りをするのであれば,春秋にそれらのG1を一つずつ設定する事により,見た目上は綺麗になります。またそうしますと現行,古馬芝G1数(牝馬限定は除く)9個とむしろ1レース足りない位です。しかし「G1レースは過剰」とさえ言われる事があるのは,カテゴリーの異なるG1を同一視される事もさながら,バランスの悪さが原因と推測致します。春のIは宝塚記念まで待たなければならないし,Lに関しては存在もしません。一方で秋はLがJC・有馬記念と続くのに対してEがありません。ここではEの世界的な凋落傾向を無視しますが,いずれにしても春秋のバランスの悪さは明白です。
現行のレース体系をシステマティックに整備する事は不可能ですし,所詮競馬は「趣味・娯楽」ですから,「情緒性」や「歴史」を無視してまで行う事は過剰でしょう。しかしながら「現行の放置」,「目先だけの変更」はいずれレース体系の破綻を招くでしょう。困難であってもいつかはやらなければならない仕事である事も,事実ではないかと思います。