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2016/05/02 08:33
天皇賞春雑感
レースを前後半に分ければ98.3-97.0。入りの1F除いた後の5F毎のラップは(13.0)-60.8-62.4-59.1。
やはりキタサンブラックにとっては中盤貯められたのが,最後の差し返しにつながったのでしょう。しかも単純にペースを落とすのでは無くて,中盤最大にかかったハロンラップが12.9と周りが抑えきれない位になる手前の絶妙なペース。更に意図してか偶然の産物か不明ですが,直前1Fが上り4F以外で唯一11秒台となった11.6。使い古されたコピーですが,「平成の盾男」の手腕そのものでした(笑)。とは言えそれを叶わせる様な,操縦性の良さと最後のスタミナ・気力を,同馬が持ち合わせていた事が最大の勝因でしょう。
カレンミロティックは今回あえて逃げなかった(日刊ゲンダイの厩舎コメント)様ですが,「もし逃げていたとしたら」と禁句のタラレバであったとしても,果たして「平成の盾男」並みの手綱捌きを見せられたかは疑問に思います。あの逃げ方は馬もそうでしょうが騎手にもかなりのプレッシャーがかかるはず。また本馬の成績は逃げない方が正解である事を物語っており,逃げても掲示板迄で徹底マークで馬券対象の結果となっています。今回の選択は「無難」でしたでしょう。
阪神大賞典馬で3着に敗れたシュヴァルグランですが,「逃げなかった」カレンミロティックに遅れは取ったものの他の阪神大賞典組には先着を果たしましたので,一応の能力は発揮したのかと思います。ただ急成長を遂げている最中ですから,これが天井とも思えません。次走に期待したいです。
さて12着に大敗したゴールドアクターですが,ステイヤーとしての資質が足りなかったのが最大の敗因かと思います。確かに前半引っ掛かった様ですが,それも含めての資質ですから。ただし宝塚記念に出走した時には,今回の凡走はノーカウントで良いのではと思います。