優駿牝馬雑感

前後半で分けると72.3-72.7。前中後半に分けると47.4-50.4--47.2。結果としては先行馬総崩れとはなったものの残念ながらこの程度の流れで耐えられなければ，「負けるべくして負けた」と言う事だと思います。エンジェルフェイス騎乗のルメール騎手はズバリと「G1の2400mはレベルが高かった。G2の2000mなら勝ち負けできる」と，言い切ってしまいました。

そうすると概ね着順通りに能力判定を下しても良さそうですが，デンコウアンジュだけは異なるでしょう。川田騎手のコメントを待たずにして飛ばされた後の伸び具合を見れば，少なくとも0.1秒縮めていたと推定する事は妄想では無いでしょう。ただし一着となったかは微妙ですが。「一着とならなければ(加害馬を上回らなければ)着順を変更するには至らない」と言う判定基準下では残念ながら9着ですが，能力としてはジェラシーと同程度は有していると思います。

三着のビッシュは結局なんだかんだ言ってもデムーロ騎手に負うところが大きかったのではないでしょうか?最近冴えていない様なデムーロ騎手ですが，G1となると話が違うのでしょう。

二着のチェッキーノは通ったコースの差という向きもありますが，シンハライトもタックルと言う一動作余分な事をしております。ですからコースの差だけでシンハライトよりもこちらが上とは言い辛いところです。せいぜい「甲乙付け難い」と言ったところが適正評価では無いでしょうか?

さて一着のシンハライトですが，レース前はこの馬の能力よりも騎手の運の無さで○にしましたが，騎手自らが厄払いどころか制裁騎乗で勝利に連れ込みました。これで池添騎手は東京優駿騎乗の機会を失いましたが，シンハライトを負かした時に失う物の方が大きいでしょうから，本人としては「仕方なし」と言う気持なのでしょうかね。