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2017/01/03 07:21
メイセイオペラ雑感[その2]
引退の危機さえあったメイセイオペラだが驚くべき回復力で,当時は全国交流で行われていたダービーグランプリに出走すると言う話が伝わって来た。既にその一か月前南部杯を繋温泉付きで観戦していた私が,この回復力を秘めた競走馬を間近で見ずにはいられない気持ちに駆り立てられて,贅沢にも二か月連続で温泉付き競馬観戦を敢行した。だがパドック初めて見た馬体は,とても「トウケイニセイの跡継ぎ」等と思える様なものでは無かった。くすんだ栗毛。ひ弱そうな体型。今でもその印象が残っている。そして天気でさえ厚い雲に覆われた曇天の記憶があるが,これはメイセイオペラのくすんだ栗毛からの印象なのであろう。レースでも見るべき点も無く何も覚えておらず,記録を確認して勝ち馬が「テイエムメガトン」と言うのを今更ながら知る程度である。その様な状況にも関わらず,当時「ダート旧4歳馬三冠レース」の最終関門である大井競馬のスーパーダートダービーに出走する事になり,それも見に行った。しかしパドックでの印象は前走と同じであった。因みに記録ではダービーグランプリの天気は晴天でこちらが曇天である。要するに期待が敗れた事による心象が,天気の記憶さえも書き換えたのである。そしてこちらのレースでも完敗した。
年明けの初戦,陣営は再度遠征競馬となる川崎記念を選択した。年末の桐花賞は勝利したものの所詮地域限定戦である。前回・前々回の事を踏まえて極力期待を排除して川崎競馬場へ向かった。そしてそのパドックで目の当たりにした馬体は,スーパーダートダービーまでとは異なるものであった。ひ弱さはまだ残るもののくすみは無く,「これならばレースに参加位はできるのでは?」と思わせるものであった。直線でアブクマポーロ以下に引き離されたものの,2番手で追走したレースには次走以降への期待を持たせるものであった。そしてそれは現実のものになる。この後,地元重賞シアンモア記念完勝,帝王賞3着,そしてG?マーキュリーカップ圧勝と遂に交流重賞を手にして,地元重賞みちのく大賞典圧勝後,南部杯へ向かった。
了
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広瀬北斗さん
まつりさん,いいね!,有難うございました。
ダービーグランプリ,実際にレース映像を見ると晴れている綺麗な秋晴れなんですよね。よほど暗い気持ちで見ていたんでしょう(苦笑)。 -
広瀬北斗さん
とんとんきさん,いいね!,有難うございました。
徒然なるままに書いてますが,数字等は誤りが無い様に気をつけています(笑)。 -
まつりさん
一頭の馬の毛艶と当時の天気が、広瀬さんの歴史とも重なっているんでしょうか。
とても重厚な小説みたいで、読み応えがあります。 -
まつりさんがいいね!と言っています。
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とんとんきさんがいいね!と言っています。
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とんとんきさん
読み応えありますね。
競馬の勉強になります(´ー`*) -
広瀬北斗さん
ビームさん,いいね!,有難うございました。
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ビームさんがいいね!と言っています。