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2017/01/07 09:05
メイセイオペラ雑感[終章]
この後,アブクマポーロ不在の帝王賞を0.9秒差の完勝(因みに2着は船橋のサプライズパワー,こんな時代もあった…)して,ダート競馬ナンバーワンの地位をアブクマポーロから奪ったように思われた。しかし暮れの東京大賞典で大敗。連覇を狙ったフェブラリーSは大敗から復調途上で4着。そして帝王賞では東京大賞典並の大敗を喫し,走破時計そのものも徐々に遅くなっていった。旧7歳であるから,現在の競走馬から見ればまだまだ一線級での活躍が期待される年齢であるが,当時はまだこの年齢で下降線に入っているのが多くであった。そしてついに夏のみちのく大賞典の勝利を最後に,再びG1の舞台立つ事なく引退となった。
種牡馬として最初はジョイーレ等を輩出するものの,徐々に生産頭数は減少して行った。確かに繁殖牝馬のレベルを考慮すれば,決して悪いとは言い切れない種牡馬成績ではあろう。しかしその様な事情を考慮する事なく絶対的な成績が要求される世界である。そんな中,周囲は引退功労馬としての道を選ぶのではなく,要請があった韓国での種牡馬入りを選択した。そこで花咲,再度国内への復活までの青写真を描いていたのかは知らない。ただ,本馬への思いによる最善策がそれであったのであろう。
昨年,22歳となり,引退功労馬として日本へ戻る準備をしていた矢先の逝去となった。この事は送り出した人達の悔恨となるかもしれない。しかし彼の地のクラシックレース勝ち馬の父と名を残せたのも,送り出した人達の尽力と受け入れた人達の努力によるものである。そして最期を看取り葬って下さった事に謝意を表したい。
日本の格差がそのまま現れているような競馬の世界である。かつて「一億総中流」等と揶揄された事が,むしろ夢物語であったとしか思えない。果たして地方所属馬からのG1馬は叶わぬ夢なのであろうか?
了
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広瀬北斗さん
とんとんきさん,いいね!,有難うございました。
長々と書きましたが,実は一回予定よりも増えてしまいました(笑)。 -
とんとんきさんがいいね!と言っています。
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広瀬北斗さん
馬之助さん,フリオーソのフェブラリーS,出遅れなければ,と思いました。
かつて地方競馬は,実力はあれども中央競馬のサイクルに合わない馬たちの「再生工場」となる役目もあり,またそれに違わぬ成績を残したフェートノーザン等。
せっかく盛岡競馬場には芝コースがありますから,それを上手く活用して貰いたいですね。 -
馬之助さん
メイセイオペラ以降、中央馬に太刀打ち出来たのはフリオーソ位でしょうか。
ケイアイレオーネの様に、元中央馬の奮闘がクローズアップされる中で地方生え抜き馬の台頭を願っています…
あと、ジョージモナークの様に芝適性を秘めた地方馬も現れて欲しいですね。
(^-^;)