NHKマイルカップ雑感

いつもの通り前後半のラップは46.1-46.2，前中後半を3F-2F-3Fに分割すると34.5-23.4-34.1と正確なラップを踏んで行きました。これで「展開の綾」を勝敗因とする事は出来ずに，天皇賞春同様各馬のこの条件下における能力を明確に表した良質なレースだったと考えます。

その中で，終始外目を回って先行馬差し切り後続馬にも水を開けたアエロリットは，完勝の一言でした。特に4コーナーでの行きっぷりは全く他馬と異なり強いのものでした。しかし桜花賞と言う同距離のレースでは，これに先着した馬が4頭もおります。勿論，そのうちの1頭であるカラクレナイの様に，出走しても後塵を拝する可能性もあります。今後はどの程度皐月賞上位組からこのマイル路線に流れてくるか分かりませんが，少なくともこの距離においては牝馬が互角以上の成績を残す可能性が非常に高まった事が明確になったと思います。

しかしリエノテソーロの好走は個人的に劇走の部類でした。スプリント路線のレッドファルクスの様に距離さえ合えば芝・ダートを問わないのかもしれません。かつてはトロットサンダーと言うマイルで無敗の馬がおりましたが，それを継ぐようになるかもしれません。ただ残念ながら既に無敗ではありませんが…

私の◎であったボンセルヴィーソは残念ながら3着でした。レースを見ていて出来れば前半をあと1秒遅く通過して貰えればとも思いましたが，ボンセルヴィーソの過去上がりタイムで最速は前半35.9のスローペースで流れたデイリー杯での34.1でしかありません。一方でアエロリットはクイーンCで34秒を切っています。これで勝利を期待したら，希望的観測にも度が過ぎるという事でしょう(笑)。どこぞのバカ内閣の如く!

ただ今年もN響の響き，有難かったですが，あれ最初はのタイミング外れましたよね(笑)。