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2017/05/29 13:23
東京優駿雑感
前後半に分けると75.7-71.2,前中後半に分けると49.9-50.5-46.5。
何一つ先週の優駿牝馬を上回る数字がありません。せいぜい探して勝ち馬同士の上がり3Fが,33.8と34.1,各競走の最速が33.3と33.9位でしょうか。しかし勝ちタイムで2.8秒もの差がついていたら,そんなものは無意味でしかないのは明白です。競馬の勝ち負けは上がり3Fで決まるものではありませんから。
勿論,これのみでレイデオロはソウルスターリングより弱いとは思いません。しかしソウルスターリングが勝つ可能性は十分にある事を示唆する数字であることも間違いないと思います。また上がりの数字はどんなにスローであっても限界があるのは確かです。しかしペースの厳しい優駿牝馬の最速も上回れなかったと言う事には不満を覚えざるを得ません。前半1000m過ぎて一度動き二番手まで進出した後にすぐに折り合えると言う柔軟なレース振り,そして同様に動いたペルシアンナイトが末を無くしてしまったのとは対照的にスワーヴリチャードを抑えた持久力,これらは賞賛に値すると思います。しかしそれらは同競走に出走した他馬との比較でしかありません。逆な見方をするとレイデオロの悲劇は,彼の能力を発揮するようなレースにならなかった事なのでしょう。
そのようなレースで敗れた他馬達は更なる悲劇にあったのかもしれません。アドミラブルの鞍上は「レイデオロと一緒に動きたかったがそうすると更に外を回る事になる」と語り,ダンビュライトの鞍上は「内にいたから動けなかった」と語りました。しかし一方でペルシアンナイトの鞍上は「一緒に付いていった事で末を無くした」と語りました。果たして一緒に動いて同じ足を使えたかは微妙な話です。
この距離で牡牝の差が,少なくとも超一流のレベルでは無くなって久しいですが,無くなったどころか3歳馬世代は牝馬上位と言う結果しか残っていません。是非とも秋の秋華賞やエリザベス女王杯は普通の一流牝馬に任せて,超一流は天皇賞秋からJCへ進んで貰いたいものです。