エリザベス女王杯雑感

前後半の3Fが36.5-34.4。4Fが49.3-46.6。もう明白なSペースでしたが，モズカッチャンと同じような位置取りにいたヴィブロスとスマトーレイアーはジリジリとしか伸びず。ヴィブロスは向こう正面まで掛かり気味で言った事が，スマートレイアーは56kg背負ってのG1は家賃が高いというのが，敗因でしょうか?

基本的に前に行った者の勝ちで，勝ち時計は3歳・古馬混合となった初めての年，96年と並ぶ良馬場では最も遅い時計でした。これを最大限に生かしたのがクロコスミアでしょう。無理な競り合いは避けて2番手で折り合いを付けた和田騎手のは好騎乗でしょうが，本馬も前哨戦勝利と充実していた事が一番の好走因かと思います。

そんな流れの中，大外を追い込んで来たのがミッキークイーンですが，如何せん前半付けられた差は覆しようのないものでした。まあ，鞍上も腹を括っていた様なので，他力本願な脚質を恨むしかないのでしょう。

さて勝ち馬のモズカッチャンですがG1でもどかしい競馬を続けてここで初勝利となりましたが，負けてもミッキークイーンの様な決めても無く，ソウルスターリングが古馬牡馬相手に苦戦している現状では「女傑」の域にはまだ遠そうに感じます。将来的に時計のかかる馬場で，マリアライト的な存在になれるのか，と言うのが現況でしょうか?

いずれにしてもマイルチャンピオンシップに向けて馬場状態が気になります。