4543件のひとこと日記があります。
2018/02/24 09:33
たまには競馬ネタ
開催日ですし(笑)。
フォローさせて頂いている方が,ネット競馬の有料会員には公開されているスピード指数(レーティング?)が,どの様な変数を用いて構築されているか検討されました。あらましをここで記載する事は論文の無断転載に等しい様なものなので控えますが,個人的には納得の行くものでした。
この種の数字,ほとんどの競馬新聞・雑誌に記載されていますが,数式まで公開されているものは僅少(ベイヤーや西田,それに市丸さんの基本式位?)です。30年ほど買い続けている週刊競馬ブックにも,購入当初からかは忘れましたが「レーティング」と「スピード指数」が記載されていますが,どのよう数式なのか,またどのような過程で得られたのか不明です。更にG1レースの時は「考課表」なるものを掲載して5項目(だったと思う)を数値化して総合点(合計や単純平均ではない)を求めています。数値化されたものですから当然の事ながら各馬の差を求められますが,そこには1点の意味が記されていませんですしまたスピード指数では無いので,点差に意味を求める事はそれこそ無意味でしょう。ただ読み物としては興味深いので必ず読んでいますが。
一方で,ワールドホースランキングは単位を1ポンド見立てて数値化しておりますから,1点差の意味が分かります。ただしその決定方法が合議制であり,基本的に席次を与えるという事なので,着差では無く着順も加味されます。という事は1点差の両馬が再度競走を行った時,両馬の戦績を吟味しなければ,レーティング差の有意性を判断する事は不可能です。が,逆に考えれば,このように公開されていれば,場合によってはレーティング順をそのまま適用することが可能な関係も見出せる事になります。
競馬の予想方法など予想者の数ほどあるのは確かですが,カテゴライズすると数字をこねくり回す人種は,的中不的中もそうなのですが,実は数式やテーブルを作るために統計処理等を行っている時に幸福感を得られてしまう類と思っています。私がそうですから(苦笑)…
果たしてこれを読まれている方の中の何割が初心者の方が含まれているか分かりませんが,まあ競馬新聞なんかに出ている数字(CP指数等と昔は書かれていた(笑)…)は,所詮こんな程度のものだと思って頂けばと思いますが,どこの世界にも「たかが××,されど××」と言いまわされる事があるように,これらも同じですのでお気を付け下さい(大笑)!
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広瀬北斗さん
なおISOと言う世界的に決められた基準がありますが,欧州人が中心になって決められている為か根本に,「人間が正確に測定できるなどと思うのは神への冒涜だ」という事で,「確かさ」ではなく「不確かさ」という事になったそうです(笑)。
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広瀬北斗さん
また冬のオリンピックのスピードスケートで話題になりますが,高地リンクは時計が出やすいと言われてます。これは気圧によるものですが,選手本来の能力表す一端である持ち時計がコースによって異なるこれには,測定環境による「不確かさ」によります。
これが競馬になると,走ったコース取りにより,距離や馬場の良し悪しなどによる「不確かさ」満載の時計になります。ですからスピード指数がタイムによるものであればこの「不確かさ」からは永遠に逃れられないものですから,細かい数字(これは求め方によって異なりますが)にとらわれることは無意味な事と言えます。 -
広瀬北斗さん
クズニート福よ来いさん,「測定」の定義にもよるのですが…
例えば確か水泳だったと思いますが一時期小数点2桁までのタイムで争っていました。それが「見た目で違いが分からない」という事で1桁に戻りました。これは非常に合理的で見た目で分からないものに着順を付けても仕方がありませんから,タイムの計測は可能でもあえて行わないという事です。
ところが何かの要請でとにかく正確なタイムを測定したいという事になり2桁まで測定したとします。しかしそれが正確なタイムとは言えません。具体的な数字を記せば,×分×秒00であったとしても3桁目まで測定出来たら×分×秒001なのかもしれませんし,×分×秒002だったのかもしれません。これは計測器の限界による測定の「不確かさ」です。 -
広瀬さんが感じた「測定の不確かさ」とはどのようなものですか?
良かったら教えて下さい。 -
広瀬北斗さん
久し振りに競馬ネタを書いたら,長文になりました(大笑)!
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広瀬北斗さん
ダートラッシングさん,いいね!,有難うございました。
仰る通りでばんえい競馬において勝ち時計はあまり需要視されていないかと思います。それは,馬場状態・斤量の条件が今はたった一つのコースであっても大きく変化して,同じ馬が全く同じ体調であったとしてもタイム差が大きくなり,結局それは標準偏差が大きくなる事ですから,他馬と比較した際に各々のその広がる標準偏差内のどの位置に対象レースがあるのか,それを考えなければならなく,それはあたかもエクセルで関数を入力すると「循環」状態と同じ様なものになってしまいます。
そんな事であれば,人間の知能で処理した方がすっきりするかと思います(笑)。 -
広瀬北斗さん
で,結局は自分で考えて式を作り,その限界を知り,適用範囲を定め,それに合わないレースは買わない,という事に落ち着くのですが,せっかく点数付けて買わないというのは結構辛いもので(苦笑)…
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広瀬北斗さん
セイラーさん,これはベイヤーが提唱したわけで,つまり米国のダートトラックでしかもまだオールウェザーも無く一周の距離が異なる程度で統計処理が行いやすい環境がありました。これは欧州の様に競馬場で全く趣の異なるような環境では到底不可能な予想方法です。
それが日本と言う馬場環境としてはどちらかと言えば米国寄りで,そして一番大きな要素は日本人の気質,職人気質と言うか凝り性と言うかに合った方法なので広まったのかと思います。
ところが競馬予想に胡散臭いものが付きまとうが常で,ましてやスピード指数は2〜3桁の数字を並べればそれっぽいものになりますから,だます方としては何百何千と言うテキストを打ち込む労力よりもよっぽど楽なものでしょう。
また別にその様な悪意持たなくても式を公開しなければその数字の意味が分からず正確に理解することは不可能ですから,結局は無意味な数字の羅列にしか過ぎません。 -
広瀬北斗さん
という訳で,それを発端に3F偏重の私的レーティング・私的スピード指数を作成するために週刊競馬ブックを買う様になり,現在に至ります。
つまり,きっかけは1970年代後半にあり,それを綿々と今まで引きずっているわけです(大笑)!
当然,高校以降は数学で統計・確率が授業であり,大学では測定誤差・有効桁数を学び,就職後は測定の不確かさを知り,それを競馬の数字に入れ込みますから,おのずとその限界も十分認識してます。
ですから先ほど書いた様に阪神カップでの失敗も経験してしまう訳なのです。そこで二者択一,盲目的に得られた数字を信じるか,不確かさを考慮して再考するか,という事になるのですがね(笑)… -
広瀬北斗さん
そこで考えたのは自分に博才があるとは思えないので,少なくてもハズレ馬券を見て納得できる買い方,後から振り返りかえった理由が分かる買い方をしようと思いました。そうしますと出馬表には色々と数字が出ていましたのでこれを利用できないかと考えました。
そこで突然思い出したのが,かつて巨人ファンであった小中学生の時に買っていた月刊ジャイアンツに載っていた,故小林繁投手に馬券の買い方をインタビューした時の回答でした。
「先発投手が9イニング目一杯投げられる事はない。けれども最後の3イニングは目一杯行く。競馬も同じでずっと目一杯で走れるわけが無くどこかで息を入れているはず。でも最後の3Fは全力のハズだからそこを重要視している。」
まあ,小学生の時に読んだ事ですから一字一句同じはずはありませんが,最後の3Fもしくは600m重視と言うのだけは鮮明に記憶に残っていました。