皐月賞雑感

全体のペースとしては前後半59.2-61.6のハイペースでしたが，先行3頭を除くと前半は61秒程度でしたからむしろスローペースと言って良い流れでした。

そんな中，前半ハイペース組に与して唯一残ったジェネラーレウーノは，馬の個性を生かした田邊騎手の好騎乗が光りました。ただ更に400m延びるのは好材料と思えず，約2か月間の成長と再び鞍上の手腕に期待と言ったところでしょうか。

一番嵌った競馬となったのが勝ち馬エポカドーロでしょう。先行馬群から離れた集団の先頭は殆ど逃げに近く，しかも前述した通りのペースですからスローの逃げと全てが思い通りの競馬だったのでは無いのでしょうか。こちらも次走は距離の壁に挑戦でしょう。

サンリヴァルも同様で常に道中3番手以内の好位置につけての競馬を繰り返して好走を重ねて来ました。今回も先行馬群を除けばまさに同じ展開でした。ただしこちらは前記2頭と異なり字面上は東京2400mは格好の舞台です。不遇が続く日本人中堅騎手に幸運がもたらせるか否かが最大のポイントかもしれません。

さて悪い馬場でも勝ち星があった人気の2頭ですが消化不良のレースでした。特にワグネリアンは野路菊Sで勝ちっぷりとはほど遠く，馬場うんぬんよりも相手関係の方が大きかったのかもしれません。何しろ当時の2・3着馬も，2・3番人気も，共に2勝目を上げられていませんから。果たして良馬場となった時にどこまで変われるかが注目点でしょうか。ステルヴィオ方は，父母の字面で2400mは厳しそうに思えますが，その上の父の父&母の父の競走成績に期待でしょうか…