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2018/11/20 04:43
今更のエリザベス女王杯雑感
まあ,習慣ですからスルーして下さい。
時計を持ち出す間もなくスローペースとなりましたが,その展開を作り出したクロコスミアの上りは34.7。それを上回る時計を出したのは7頭いましたが,その中に3着となったモズカッチャンは入れませんでした。3F手前で3馬身差ありクロコスミアと同じ足しか使えなければ当然着順は上がりませんが,2着に上がるには34.2でもギリギリ行けた計算になります。この数字はスマートレイアーやワンブレスアウェイと言う9,11着に敗れた馬たちが出した上りでは2番目に良い数字です。そしてこの2頭は4コーナーで15,16番目通過と後方待機の馬達となります。とすると前半それらよりも足を使った(前方に位置した)モズカッチャンですので能力は出し切ったのかもしれません。昨年は4コーナー4番手から上がり34.1だったものの勝ちタイムそのものは2分14秒3と今年よりも0秒7も遅かったものです。結局モズカッチャンが好走した重賞は時計的に見ると,早いレースはありませんでした。これからもここまでが精一杯だったのかもしれません。
絶妙な逃げだったのが昨年に続くクロコスミアでした。昨年よりも前半5Fを0秒6早めながら後半も0秒1縮めると言う進化を見せた走りでした。勿論,馬場差はあるでしょうがこれ以上の走りを求めるのは究極的な話で,後半を昨年比0秒でも良いから前半あと0秒2縮める事を求めるのは机上の空論でしょう。
そんな絶妙な逃げを打った岩田騎手を絶望させたのが,リスグラシューの究極の上がりでした。喧伝されるほど馬体重減が問題であったかは,昨年のローズS以降馬体減となったのは今春のヴィクトリアマイル及び安田記念の東京競馬場への輸送があった2戦のみで,またそれられのレースでの減り具合も最小限の2kgと見ると少々疑問符を打ちたくもなります。ただ確かに安田記念以降に得られた馬体重は,そのまま彼女をパワーアップさせた事に違いはなかったのでしょう。そしてそんな馬に鬼神を乗せたら…