マイルチャンピオンシップ雑感

前後半4F47.1-46.2。3F35.0-34.5と言うほぼイーブンペースから若干スローな流れをアエロリットが作りましたが，枠順を生かして最初の2Fはロジクライ，アルアインの先頭争い，と言うか先頭譲り合いの様相の所をムーア騎手がそれらを交わし先頭に立ったと言うべきでしょうか。この時点でアエロリットを買っていなかった私は，「やられた」と思いました。何しろムーア騎手ですから(笑)。しかし後半全く伸びずに12着に惨敗。全くハイペースでは無いにも関わらず，この敗戦は右回りに不安が若干あるとは言え，中山記念，クイーンSは好走していますから断定はし切れず，輸送競馬が凡走時の共通項と残りましたが果たしてこれもどうなのか…

そんなアエロリットを先に行かせて2番手で折り合ったアルアイン。並走したロジクライが着外に敗退したのとは逆に3着に粘り切ったのは，G1ウィナーの意地でしょうか?いや，残し切った川田騎手にも称賛を(笑)!ただ惜敗続きとなり，何か段々難しさも出てきている感じがします…

連覇を逃したペルシアンナイトですが最後は若干狭い所に入ってしまったのは，徹底的にステルヴィオマークかイン突きに拘った故で，逆にその拘りのおかげで2着に入った可能性も否めませんから，最後は相手を褒めるしか術はないでしょう。それとも鞍上の今秋のツキの無さを嘆くか(苦笑)…

ビュイック騎手に日本初G1をもたらしたステルヴィオですが，朝日フューチュリティ―S2着からもマイル適性は疑いようがなかったのですが，スプリングS勝利がむしろこの馬へのG1初載冠の道を遠ざけてしまったのかもしれません。ましてや皐月賞も4着入ってしまえば東京優駿へ行くのが自然の流れでしょうから。ただモズアスコット惨敗を見る通りに，果たしてこの馬がマイル路線を席巻するかは，次回の安田記念を見てみなければ分からないと言うところが実感です。

前記の通り，モズアスコットは惨敗ですが，いくらルメール騎手とは言え何もかもうまく行くとは限らない。それが人生ですから(大笑)!