東京大賞典雑感

前後半61.4-64.7と前半が3.3秒も早いペースとなりましたが，これはハイペースになり易い地方でも更に早い部類に入るものでした。

好スタートを決めたスーパーステションでしたが大外枠のアポロケンタッキーも負けず劣らずの好発。マーフィー騎手が気合を付けて鼻を奪おうとする勢いもありましたが，第一コーナー手前で内枠のスーパーステションが先頭に立てました。しかしアポロケンタッキーが完全にマークする中，ペースは冒頭の様に全く落ちずに第三コーナーへ入ると，先に手ごたえを無くしたのがアポロケンタッキー。逆にスーパーステションは未だがっちりと抑え込んだまま。これはまさかの始まりかと思えました。そしてアポロケンタッキーの後退を交わしてインコースピッタリを回って上がってきたのがエイコーン。外を回してきたのがケイティブレイブ。あと1F迄の時点で遂にスーパーステションは先頭に立ち，それからの数秒，本当に1，2秒は奇跡を夢見たものでした。しかしエイコーン，ケイティブレイブ，更に外からオメガパフューム，ゴールドドリームにも交わされて現実に戻りました。それでも後続に2馬身差をつけて6着に粘り混んだ事は，好走と評価して良いでしょう。これで来年はいよいよ交流重賞での勝利も現実的な話になったかと思います。

好位に付けたエイコーンは，巧みにレースを組み立てと言えましょう。恐らくは鞍上の好騎乗にも助けられたのかと思いますが，インコースピッタリに回って来て，一度は先頭争いの場面もありましたが，結局後ろの組に交わされての5着でした。こちらも重賞初挑戦でこのメンバーでのJpn1の好走。スーパーステション同様に来年が期待され，それはフリオーソに父としての初タイトルを捧げる事にもなります。

4着は上り一番の足で追い込んで来たサウンドトゥルー。勝てない迄も好走続けていれば，交流重賞の出走を嫌う地方所属なった今，自活の道を見つけたまたは周囲の関係者に与えられたそれを生かしたと言えますでしょう。

1，2着馬は，ハイペースに乗じて追い込んだだけ，とはさすがに言えませんが，まあ，さもありなん…

写真は一応主催者の特別23区組合の区のマーク(笑)…