続，女子校の入学式

前回の日記，M様より素っ気ないという様な指摘を受けましたの追加です(笑)。

そもそもこの学校に来るのは初めてではなく，昭和の頃にも入った事がありました。それは小学校時代の同級生が学祭に呼んでくれたからです。ですから子供がここを受験すると聞いた時に，懐かしさと共に時代の変遷を感じました。と言うのも，前出の小学校時代の同級生は，学校の1・2位争いのみならず塾でも上位5番以内に入るような子でした。それが子供は学校では3と2(3段階評価)が半々，塾でも真ん中位にも関わらず，進学指導の時に「最適」と言われる様な状況に変わっていました。OG達からは歯がゆさもあるのではないかと思えてしまいます。ただかつての事を知っている年寄り達からは受けが良く，2月末の姪の結婚式においても，伯母はじめ，喜んで頂けました。

まあ，そういう経緯もありましたが，約35年ぶり?に訪れた際には妙な懐かしさがありました(苦笑)…　しかし校舎はコンクリート打ちっ放し，制服は特徴的だったバックルが消えて無くなり，面影はありませんでしたが。と言うか，さすがに数回学祭行っただけでは，そんな思い出深い土地にもなりませんが。そんな感じで微妙な面持で着きましたが，いきなり正門の所で記念写真を取ろうと嫁が言い出したら，それを嫌がり無愛想な表情の写真を2・3枚写し，「少しは後悔した方が良い」と言い，とっとと校舎へ向かってしまいました。そこには先生方以外にも当然在校生も受け付け等で待っており，「どの子が可愛いか?」等と思ったかは別にして言われるがままに進んで行くと，ここもエレベータが完備されていました。これとエアコンはもう現在の学校には常備なのでしょうね。

そのエレベータで4階まで上がり講堂に入ると，当然気になるのが音響性能です。やはり学校の講堂ですからプロセニアムステージにならざるを得ませんが，プロセニアム近傍の側壁の形状に違和感があります。拡散音場とする為に確かに凹凸は付けるのが多くですが，ここはプロセニアムから2?3m離れた側壁が異常に飛び出しています。視覚的な判断ですがそれは初期反射音の増強よりも，むしろ音源と受音点の位置関係によっては障壁となり，直達音の減衰に繋がりそうです。非常に気になるものの音響学会の説明会でもありませんから，手を叩いたり歩き回る事も憚れます。身を座席から乗り出したりしてその部分を確認していると，スポットライトが見えました。想像するにそこは，ステージに充てるスポットライトを操作する小部屋があるがために突出しているものと判断しました。公立学校の多くでは側壁にバルコニーを設けてそこにスポットライトを設置する事が多いかと思いますが，ここは専用の小部屋を設けた様です。それによるライティングの利便性等は分かりませんが，少なくとも音響空間としては望ましい形状ではありません。とは言え，高値でチケットを販売しているホールでさえ，なんだかなと言う所がありますから，学校の講堂ですと許容範囲なのでしょう。

と，結局は職業病か!，と思わせるような日記になりました(苦笑)…