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2019/10/26 09:42
ラグビーワールドカップ準々決勝 日本対南アフリカ戦雑感
そもそもがこの舞台に立つ事が目標として来た日本代表。根拠の有無は別にして全勝で予選プール突破を延べていた人達もいたが,個人的にはそれが余りにも困難事としか想像ができず,結果日本代表が1位通過での準決勝及び決勝のチケットが当選したにもかかわらず,購入する決意には至らなかった。しかし結果としての試合を見れば,1位通過が果たして「奇跡」と呼べるものかは疑問の余地があろう。恐らくは現在の予選プール各国との力関係を勝率で表せば,ロシア8割,サモア7割,スコットランド3割,アイルランド2割程度であろう。各チームに対しての確率がこれらの場合,全勝となる確率は3.36%と言う数字が導き出せる。これを単勝オッズと置き換えると23.8倍となる。あくまでも「勝率」と「勝馬予想」と異なる事象に対してであるが,少なくともサンドピアリスのエリザベス女王杯勝ちレベルよりは比較にならない位,現実的な話であろう。
そんな中,前回上げたニュージーランド対アイルランド戦前に父親から「日本は勝てるかね?」と聞かれた際,「2割位かな」と答えたが,既出の日記に記した通り彼我の差はもっとあると言わざるを得ない現実を突きつけられてしまった。それでもブライトンの再現を望む日々を過ごしてメンバー発表を見たら,南アフリカはリザーブ8人中6人をFWとして来た。これは完全に日本をティア1同等と見なし,力尽くで倒しに来る事が想像できる布陣であった。この様に戦前の胸中は時々刻々と大きく変化して20日を迎えた。
そして前半40分を終了しての結果は3対5。その上スクラムで相手から反則を奪う等,それは互角の戦いを行ってくれた。HUBへの同行者には「このまま残り20分まで行ければ逆転できるかもしれない」,と奇跡からの具現化を初めて口にした。しかしここからが選手の個体能力のみならず,戦術としてもチーム一体の共通認識としてしまった南アフリカには,足元に及ぶのが精一杯であるという現実が待っていた。速さで負けて体力を失ったとしても新たな選手を投入してそれを取り戻し,むしろ持久力勝負に持ち込みたかった日本の方が失ってしまい,後は精神力のみで耐えるしか術はなかった。
ついにノーサイドの知らせが告げられ敗北を待つしかなくなった時,南アフリカの徹底した勝利への貪欲さを最大に表した場面を迎えた。マイボールをキープしていた南アフリカはタッチボールを蹴り出して試合を終わらせれば,爽快なシャワーと冷たいビールが待っているのに試合を切ろうとせず,更に攻撃を仕掛けてくる。これは完膚なきまでに叩き潰し,また数十年日本をどん底に落とし込み,目の上の瘤として残したくなかったのであろう。しかし日本も取らせて楽をする様な事はせず,逆に何とかボールを奪い返そうとする。ついに南アフリカが根負けしてタッチにけり出して終了した。
混雑の中から早く抜けたい事もあり,すぐにHUBから出た瞬間,目頭が熱くなってしまった。残念ながらこの試合内容から,敗北に対しての怒りや口惜しさという感情は湧き出無かった。また当然の事ながらスコットランド戦後の喜びとも違った。両者に共通するものであれば暗黒時代からの脱却・成長の喜びであろうが,それだけでは無い感情もあった。試合直後には分からなかったが一週間たった今,やっと理解する事が出来た。それはこのチームとの別れに対する寂しさなのであろうと。
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広瀬北斗さん
バンバ・ラルさん,いいね!,有難うございました。
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バンバ・ラルさんがいいね!と言っています。
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広瀬北斗さん
南海1155さん,ファイト!,有難うございました。
本当に,HCに恵まれましたね。協会も正式に契約延長を打ち出しました。そして初めて進んだからこそ,次回大会が重要ですね! -
南海1155さんがファイト!と言っています。
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南海1155さん
決勝のカード決まりましたねえ。
イングランド代表VS南アフリカ代表、それにしても4年前プールで敗戦したイングランド代表を此処まで強くしたエディージョーンズの手腕は矢張り凄いですね。
日本代表はジェイミー・ジョセフを手放したら本当にいかんと思います。
日本代表の選手達も激闘を終え、様々な番組にゲスト出演されてますね。
個人的には日本シリーズのゲストで稲垣の中学時代野球をやって居た話が興面白かったです。 -
広瀬北斗さん
東京競馬場の怪人さん、ファイト!、有難うございました。
その4年が長いのか短いのかは分かりませんが、悔いの無い日々を送って貰いたいものです… -
東京競馬場の怪人さんがファイト!と言っています。
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東京競馬場の怪人さん
また、次の4年後に向けて新しい戦いの始まりですね。
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広瀬北斗さん
Blue☆Bikeさん,あとはどれだけ南アフリカが戦うか,かと思います。
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広瀬北斗さん
エリーさん,ファイト!,有難うございました。
まあ,ラインアウトはどうしようもありませんからね。ただそれは戦前から予想されていたので,それを減らす戦術が取れなかった事に敗因があるのかと思います。