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2020/05/04 17:58
天皇賞春雑感
前後半8ハロンずつですと99.1-97.4と1.7秒後半の方が早いラップとなりますが、ハロンラップで13秒以上となったのはスタート直後の1F目だけ。あとは全て13秒未満となり、最初の1Fを除いた3000mを前後半で分けると91.95-91.35とほぼイーブンペースとなります。この3000mを3分割すれば61.8-61.1-60.4と綺麗に5F毎に0.7秒早くなると言う、昨年の中間1200-2200mが64.5秒と落ち込んだラップと異なり、長く良い足を使わなければならないステイヤーとしての資質を問われた一戦でした。このペースを作り出した要因が、紛れも無くキセキである事は衆目の一致するところでしょう。キセキしても単なる数字の上では、馬群に沈8むほどでのペースでなかったはずです。結局同じラップを踏んだとしても、かつて好走を繰り返していた頃とは、折り合いの有無により差が生じてしまったのでしょう。
そんなキセキを追いやったスティッフェリオは、逆に鞍上鞍下が息の合った走りを見せての好走でした。ムラ駆けキャラなので次走も期待できるかとなると微妙ですが、力無くして出来る走りでは無い事も確かです。なかなか難しい実力馬が現れたものです。
キセキをやり過ごした後に次に向こう正面で動き出したのがミッキースワローでした。しかし残念ながら追い出しを待ったフィエールマンに差されるのみばかりで無く、スティッフェリオの後塵も拝しました。上がり3Fも1・2着馬よりも遅れをとった事実より、残念ながらこれが本馬の実力であったのでしょう。
一方でこれら3頭に後れをとったユーキャンスマイルですが、4コーナー手前から仕掛け始め、と言うか手応えが悪くなったのか浜中騎手が促し始めましたが、直線に向くと外に持ち出さずに内埒沿いに持って行きました。内に刺さる悪癖が治まって来ているとはいえ、鞍上の万全を期したコース取りだったのかもしれません。4コーナー手前の手応えの割には一瞬でも伸びを見せて、また結局4着止まりではあったものの現状の力は出し切ったものと見ます。
そして連覇を果たしたフィエールマンですが、歴代の名だたるステイヤーと比肩する名馬と言えましょう。しかし本馬のスタミナを持ってしてでも凱旋門賞は遥か彼方なのか。それとも昨年は極悪馬場(日本ならば2500m程度の時計)にそれ以上の能力を問われたのか分かりませんが、残り1000mを58秒程度で走れる馬でさえ勝てないとなると、エルコンドルパサーの様に、現地で長期間の調教が必要なのかもしれません。
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広瀬北斗さん
エリーさん、いいね!、有難うございます。
そうなんですよね。ですからかつては、その辺に長けたベテランジョッキー達の出番だったのですが。 -
広瀬北斗さん
東京競馬場の怪人さん、いいね!、有難うございます。
キセキはもう気性的に厳しい状況ですよね…
確かにクラブの馬は会員の同意が必要ですよね。私も同じ立場でしたら歴史的快挙と全く生で見られないのと、選ぶのが難しいです。 -
広瀬北斗さん
まつりさん、いいね!、有難うございました。
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広瀬北斗さん
そんな中ですからフィエールマンそのものは称えられて良いかと思いますが、レーティングのレースレベルは4着迄の平均点ですから、3・4着が千切れてしまったと言う事は、平均値も下がる≒レースレベルの低下とも言えます。ユーキャンスマイルやエタリオウは菊花賞でフィエールマンと同じ上がりを出してもっと接戦だったのですがね…
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広瀬北斗さん
セイラーさん、実は今回の競馬で一つ躊躇したのがフィエールマンを過去の名ステイヤーと比肩した事です。その理由としては柏木集保氏も記していますが勝ち時計に由来します。昨年のと比較しただけで1.5秒遅くなっておりますが、馬場そのものは条件戦でほぼ同じでしたのでその影響はほぼ無いと考えます。そうすると展開とフィエールマンそのものの上がりの限界でしょうか。
フィエールマンの過去最高の上りは菊花賞での33.9秒ですが、これは最初の2000mが126.9秒と言うペースで生まれたものです。今回はそれよりも3.4秒早いペースでしたので、流石に菊花賞相当を要求するのは厳しいかと判断しました。 -
広瀬北斗さん
いっちーさん、いいね!、有難うございます。
まあ、見方の一つにすぎませんから(笑)… -
エリーさんがいいね!と言っています。
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エリーさん
天皇賞春は折り合いが大事であることが改めてわかりました。
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東京競馬場の怪人さんがいいね!と言っています。
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東京競馬場の怪人さん
正面で行かせるしかなかったキセキの武豊騎手の選択は、本人は辛かったでしょうね。それでレースが変わりましたね。
レース中に北村友騎手は、良いところにいるなと思っていましたが、フィエールマンの鬼足はすごかったです。
昨年の凱旋門賞は、馬場はねえ・・・。ペネトロメーターの数値もかなり高かったと記憶しています。もし今年もパリに行くのなら、良馬場なら勝負になる可能性はあると思います。でも、クラブの馬だけに長期滞在は難しそうですね。