NHKマイルカップ雑感

前後半4Fずつが46.0-46.5と概ね平均、むしろ前半が順風、後半が逆風ともなるとスローペースでさえあったかもしれません。

レシステンシアにとってはスローに落としすぎるとチューリップ賞の再現さえもあり得ましたが、スタンド側の直線は逆風であった為に後続馬も足を使いきれずに2着にはなりました。しかし阪神JFのパフォーマンスからするとこの走りは、期待通りとは言い難いものかと思います。この2戦の走りから一定以上の能力は証明されましたので、一息入れて秋からの再出発には更なる成長を見たいものです。

レシステンシアを差しきったきったラウダシオンですが、1400m迄しか良績は無いものの1600mは朝日杯の1戦のみでしたので距離不安は早計だたかもしれません。ただし向こう正面で掛かり気味のところのところ上手く折り合いをつけたデムーロ騎手の手腕と、展開利が大きかった事も否めません。掲示板に乗った3頭は、3・4コーナーで1?3番手で少々順番を変えただけですから、脱落したプリンスリターン・ストーンリッジとの力差は見せたものの、後からの追い込みが届かなかった各馬との勝負付はまだでしょう。

3着に入ったギルデットミラーは先行集団直後の位置から上がり3番目の数字で3着となりましたが、チューリップ賞で34.1の上がりしか使えなかったレシステンシアを強風が無ければ差せたかもしれません。ただしラウダシオンも差せたかはかは微妙でしょうか。

掲示板の中では一番後方に構えたルフトシュトロームですが、2番目の上がりで5着が精一杯でした。強い逆風の中で前走以上の上りは使いましたから、やはり前半の位置取りで勝敗が決したと言う事なのでしょう。ただ前半から行く気を見せない気性からすると、今後も追って届かずのレースとなる不安は残ります。

そして毎年最もこのレースで楽しみにしている(一部)N響の生ファンファーレが無かった事が、今回最大の痛恨事でした…