天皇賞春雑感

前後半8Fずつで95秒6-99秒1と完全なハイペース。近年でこれに近いペースと言えばキタサンブラックが勝った2017年が、94.5-98.0。前後半共に約1秒ずつ早かったのは阪神と京都との馬場差なのでしょう。このペースの中で前半から先行集団につけて2・3着となったディープボンドとカレンブーケドールは近代競馬の中では、「無尽蔵なスタミナの持ち主」と言って良いかもしれません。お互い「勝ち味に遅い」きらいがありながら、ディープボンドは先日の阪神大賞典で大勝した様に、カレンブーケドールも同様な喝采に浴する可能性も否定できません。一方でワイド馬券導入時のモデルにされたナイスネイチャ化の心配もありますが(苦笑)…

それらを差し切ったワールドプレミアは、菊花賞の前半8F100秒と全く異なるペース・馬場での完勝ですからこちらもステイヤーとしての資質は疑いようがありません。その疑いの無さは、馬主の持続化給付金に対する人道の低さと比肩する位でしょう。