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2024/09/30 11:59
スプリンターズS雑感
レースは前後半の3Fずつが32.1-34.9と言うハイペース。
そんなペースでしかもレース前の発汗(入れ込み)が激しかったにもかかわらず,ピューロマジックは0秒5差の8着に粘りこみました。重賞がG3と言えど2勝している証明でしょう。少しでも楽な状況(単なる前半の数字のみでない)であれば,今後もハイペースの逃げ切りを見せてくれるのではないでしょうか。
3着に終わったナムラクレア。鞍上は最初の位置取りを残念がっていましたが,行けなかったからこそ最速の上がり33.2秒を繰り出せた可能性も否めません。むしろ悔やむべきは思い通りのレースを行えなかった事かと思います。しかしそんな状況下での3着。これでG1で2着2回に3着3回。名牝と言う称号を戴いても過大評価には当たらないでしょう。
逆に万事が上手く行ったのがルガル。けれども実力無くしてそれを生かす事は当然不可能です。そしてここまで仕上げた陣営の手腕は絶賛されるべきでしょう。西村騎手の涙は自らのG1初勝利の喜びもさる事ながら,そんな陣営の努力を知っている者だからとも思えます。
そして1982年から始まった内国産馬,1989年から始まった父内国産馬と国内唯一の父系の継承を託されたトウシンマカオ。残念ながらその継承の可能性を高める為のG1制覇はなりませんでした。ここ二走は左回りや内枠をとやかく言われたものの両方ともそれらをクリア。そして鞍上の騎乗も問題無し。だからこそ勝利が欲しかったはずです。明けて六歳となる身ですが,父ビックアーサーが被った大きな不幸の補填として幸運に恵まれて貰いたいものです!