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2014/11/11 21:06
客死
今まで何頭の競走馬が外地にてその生涯を閉じたかは知らない。ただ少なくとも関係者たちは彼の地での勝利よりも,再び日本へ無事に戻る事を切望しているのであろう。
アドマイヤラクティが客死するその3日前に行われた11/1のアルテミスS。そのレース後インタビューに鞍上横山典弘は「再び酒井牧場の生産馬で勝てて嬉しい」と語った(週刊競馬ブック誌)。これはドバイのレース中に散ったホクトベガの鞍上であったからこその言葉であろう。そして更に1カ月以上前。国内ではその初勝利のみに焦点が当たっていた凱旋門賞だが,彼は「まずは無事に帰国するのが一番」と語っていた。
アドマイヤラクティの掲示板には関係者に対する非難もあるようだが,確かにそのような視点を持つ部外者もいるであろう。しかし,無念の中で散った競走馬達から見れば,責められているのは自らの父かもしれない,母かもしれないと思う人達である。その人達が自らの死の為に責められているの直視したら如何に思うのだろうか?
所詮,我々は競走馬達の命がけの競走に酔いしれているに過ぎない。その責を十分認識する事位しか,彼らに償う事はできないのではないだろうか?