マイルCSにおけるグランプリボスの雑感

まずは2歳時から常にG1戦線に登場してくれた事に感謝の念が絶えない。
しかも朝日杯・NHKマイルCSの勝利と，大きな歓びまで与えてくれた。まずは無事に競走を終えて安堵している所である。

外枠からの好スタートでそのまま先行するのかと思ったら，徐々に下げて行きダノンシャークやトーセンラーらと同じ位の位置に。しかも引っ掛かる事無く折り合いも付き，パドックでチャカついていた事が嘘の様。後は直線弾ければ，と言う展開だったが上りが4位タイの34.3秒では0.4秒差の6着でも仕方あるまい。大外を周ったが例え岩田騎手同様に内を突いても，ダノンシャーク，フィエロには先着する事は叶わなかったであろう。また4角手前で馬群の外側にいては，土台内を突く事は無理であろうし，それ以前に三浦騎手が内埒沿いにまで持って行ける場面があったかと言えば，それも困難至極な状態の様に見えた。

かつてはなだめすかして折り合いを付けていた馬が，スプリント戦の後でパドックではチャカついていたにも拘らず妙に折り合いが付いたと言うのは，競走馬としての終焉を迎えた証なのであろう。

香港云々が取り沙汰されているが，それは関係者の判断を待つしかない。もし遠征決行であれば帰国の無事を祈るだけで，勝利は望外でしかない。とは書きつつも出走馬名に名を連なれば，勝利の場面を想像してしまう自分が怖い…