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2014/12/24 13:57
グランプリボス雑感(その2)
クラシック路線参戦に,含みのある発言を行った陣営が選んだ3歳初戦は父も出走したスプリングSだった。しかし父はミホノブルボンに先手を取られて12着惨敗となった。果たしてその轍を再び踏むのか?
グランプリボスは父の血を乗り越えたものの,4着とこれまた皐月賞参戦には微妙な着順に入った。ほどなくニュージーランドTからNHKマイルCというステップが発表された時は,残念な気持ちはあるものの陣営の選択を賢明とも感じた。しかしこの時私はまだNHKマイルC後の驚愕とも感じたプランを知らなかった。
ニュージーランドTを3着と正直煮え切らない着順となり,「このままズルズルと行きはしないか」,と言う危惧も抱き始めて迎えたNHKマイルCの日。当然,私は東京競馬場へ赴いた。そしてその日は高揚感よりも緊張感の方が上回っていた。それは数少なくなった血脈が,次世代へ繋がるか否かがこれからの一戦一戦で問われていることに対してであった。朝日杯だけでは種牡馬入りなどおぼつかない血統。とにかく一つでも多くのG1勝利が血を繋ぐには必須なはずである。そして結末は朝日杯をも上回る完勝であった。その時の快感はメイセイオペラのフェブラリーSに近いものであった。
勝利の日からどの程度たったかは記憶にない。しかしとにかく驚いたセントジェームズパレスSへの参戦。しかもフランケルも出走。正直「何をしに行くのだろうか?」と思ってしまった。しかしシーキングザパール以来,何度も日本馬の海外G1勝利の報を受けたが,実はフジヤマケンザンの香港国際Cの勝利と同じ位,琴線に触れるものはなかった。それはやはり血統背景が理由だと思う。確かに国際G1は勝てどもそれらの血統は,いわゆる○外であったりサンデーサイレンス系であったり日本の馬場を多く走ったものとは言えないものばかりであった。それがすでに出所である欧州では廃れたてしまった血脈が,日本の馬場を一時期ではあるものの席巻をして舞い戻る。こんなに痛快なことはなかった。ただし,結果は「さもありなん」であったが,夢見・夢想・妄想には有難い一時を頂けた。
ここ迄