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2014/12/25 13:00
グランプリボス雑感(その3)
惨敗に終わった欧州遠征後はスワンS→マイルCSとやっと一般的な路線に戻ったグランプリボスだが,遠征に払った代償が大きいせいか1秒もの差をつけられた大敗であった。しかし若干人気を落とした阪神Cで2着となり,次走に期待を抱かせて陣営が選んだ4歳初戦はダートのフェブラリーSであった。当然の事ながら賛否両論渦巻いたが,私は気楽にも「東京マイルG1完全制覇」とか「3年連続G1制覇」とか,都合のよい事しか思わなかった。またマイルに特化した○父馬トロットサンダーや異能アグネスデジタルを思い起こしてもいた。しかしそんな淡い期待を打ち消す現実だけが待っていた。
その後マイラーズC→京王杯と再度芝マイル路線に戻ったものの,馬体重も減らし続けた事が原因か,はたまた「ムラ馬」の面を見せ始めたためか,連敗を喫した。そして迎えた安田記念。そこで世間的には「ムラ馬」として思わせるようなコースレコードタイの快走劇を演じて見せた。負けはしたものの私には1年ぶりの快哉であった。
秋初戦は1F長い毎日王冠であったが0.5秒差とまずまずの走りを見せて,適距離であるスワンSを3番人気1着で快勝と,かなり安定した走りを披露するようになった。そして古馬となりG1奪取最大のチャンスであったマイルCSに出走した。だが朝日杯でのツケを払うが如く直線入り口での不利が大きく,2着に惜敗となってしまった。これが後々大きく響く痛い敗戦となるのだが,もしこれを降着等で勝利を得られる規則であれば,逆に朝日杯での勝利は無かったのであろう。つもりはプラスマイナス0の結果には違いなかった。そして次走には再び海外遠征となる香港マイルが選ばれた。確かに輸送距離は欧州と比較にならない位近くはなるが,フェブラリーSでの惨敗と安田記念でのレコードタイの快走からすると,香港の芝には不安を抱かざるを得なかった。その不安は現実のものとなり,次に脳裏をよぎったものは欧州遠征後の不調であった。
ここ迄