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2014/12/27 08:23
グランプリボス雑感(その4)
5歳初戦は遠征明け・休み明けとこの馬の戦歴からすれば二重苦とも言える状況で,マイラーズCが選択された。人気は5番目とG1を2勝した馬からすれば低いが,遠征明け・休み明けを考慮すると割と高いとも言えなくとも無い微妙な位置であった。通常,私は休み明けの馬を連軸(単勝)にする事は,戦歴でその実績が無い限りしない。しかしグランプリボスの休み明け初戦はそれまで1800mのみ,と言う事を「屁理屈」にして彼を軸にした。乾坤一擲(G1で発揮して貰いたかった(苦笑))の快勝で,それと同時に昨秋から見せ始めた安定感からすれば,この年の安田記念・マイルCSは勝てると喜んだ。そしてその思いはロードカナロアが安田記念の出馬表に名を連ねても変わらなかった。
しかしここからが世間的には「ムラ馬」と呼ばれてしまう彼の戦歴の始まりでもあった。かつてカブトシローやエリモジョージ等,私も書籍の中でしか知らない「ムラ馬」が存在していたが,まさか自分がその類の馬に引きずられるとは…
そして陣営も期待をしていなかった今年の安田記念。彼はG1馬としては屈辱的な16番人気まで没落した。その前日から断続的に降る雨。私は生憎隣接する鳥越祭の神輿渡御に呼ばれていた為,東京競馬場へ行く事は叶わなかった。しかしその合間を縫い,馬体重も確認して彼を軸とした馬券を購入後,渡御に戻った。17時となり祭礼終了後,濡れた体をぬぐう間も惜しみビデオを再生した。半分以上諦めながら…
4コーナーを過ぎ直線に入ってからも三浦騎手の手ごたえは抜群の様に映った。しかし私は信じなかった。かつて日本ラグビー界がインターボード加盟国相手に善戦しようとも,結末は敗北のみと言う事から学んだ護身術の為であった。私が傍観に徹しようとも彼はひたすら伸び続けそしてジャスタウェイまでをも抜き去った。もう護身術など捨て去った。後は祈るのみだけだった。
ここ迄