有馬記念雑感

2500mのレースなので前中後の3分割がしにくいのですが，4F-4.5F-4Fで分けると，50.0-58.4(51.9(4F換算))-47.0と中だるみ+上りの競馬であった事は一目瞭然です。当然，これはジェンティルドンナの流れであった事は否めません。またジャスタウェイが最速33.4と言う上り時計を出したように，馬場そのものが早い上り時計になり易い状況も味方しました。しかし最大の勝因は彼女の持つ競馬の上手さでしょう。スローペースであれば当然前に行ったものが有利です。そこで田中将大投手にプレゼントされた好枠を生かせる自在性が，最大限発揮されたのでは無いでしょうか。

一方でゴールドシップの岩田騎手は，彼らしからぬ慎重な位置取りを選びました。せっかくゴールドシップらしからぬ好スタートにもかかわらず，4コーナー手前であえて下げました。何故，掛かる心配の無いゴールドシップを下げたか分かりません。ただレース後の談話で自ら1周目4コーナーでの御し方を話していた事から，岩田騎手にとっては悔いが残っているのかもしれません。逆にゴールドシップはそんな不利な状況下で良く3着まで来ました。是非とも，京都または東京競馬場での勝利を個人的には目指して欲しいものです。

ジャスタウェイはさすがの足を見せてくれました。ゴール前は明らかにジェンティルドンナやゴールドシップを上回る足でした。ただいくら彼がクラシフィケーション世界1位と言ってもそれはカテゴリーMでの話。Iの土俵のもとで，十分にその力は見せたものと思います。

さてエピファネイアですが，私は川田騎手に文句は全くありません。前述した通り，力が同じならば行ったもの勝ちの流れです。それを上手くなだめながら付いて行ったと思います。では上がり勝負に弱いかと言えば，戦歴はそれを否定します。全く分かりません。まあ，だからこそ私は馬券で富を得られないのでしょう(笑)。

トゥザワールドはとにかく兄の様にぐれないで貰いたいです(大笑)。