4541件のひとこと日記があります。
2015/03/29 09:14
馬券裁判雑感[その1]
概要の1に関してここでは記したい。
「下級審の判断を覆す可能性が低い」と記したが,その高低も判断するのが検察側と言う事になる。当然,彼らは控訴審に耐えうる新たな論拠・論証を持って臨む義務がある。しかしながら本件において彼らからは全くその様な証拠は提示されず,挙句の果てには最高裁から「門前払い」の様な判断を下された。一方で,検察審査会による告訴は後が絶たない。これでは彼らの判断基準は,「事実・無実」では無く「(被告人を)落とせる・落とせない」に依るものとしか,言わざるを得ない。一般市民からすれば検察側は,絶対的な権力・人的動員力・豊富な資金力を有する者であり,それに抗う事は不毛な消耗戦に挑まざるを得ない事に等しいと思う。
「一事不再理」と言う制度があるが,これに関しては到底私の扱い得る能力を大きく超えるので,触れないでおきたい。
元々が被告人側も脱税そのものに関しては嫌疑を最初から認めており,争点はその算出方法等であったはずである。しかしその算出方法が誤っていれば(はずれ馬券が経費で無い),個人・法人にかかわらず負担できるものでは無い。要するに全く無意味な事に大阪地検は公費を浪費したに過ぎないのである。
これが2に続く。