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2014/07/22 14:10
入厩ローテーション
当たり前だが、入厩には順番が存在する。
とりわけ一口のクラブでは、それが切実な問題だ。
ラブラバードの掲示板を見ていると、そういうことも理解していないので見苦しい投稿が多い。少し整理をしてお話ししよう。
まず、一馬主につき東西での入厩の頭数制限がある。これがあまり知られていないのかもしれない。確か記憶の限りでは、一馬主あたり東西で合わせて同時に90頭までしか入厩はできないはずだ。
これをすべてクラブが管理するというのは難しい。そこで取り入れられているのが、その割り当てを調教師に一任するという方法だ。90頭という枠をA調教師には2頭分、B調教師には1頭分…というように割り当てる。そして割り当てられた側の調教師はその枠の中でクラブの馬を管理するのだ。
例を出してみよう。
キャロットクラブから松田博資厩舎に割り当てられているのは、おそらく2頭分だ。だから同時に入厩できるクラブ馬は2頭までとなる。
これを月計算で年間に換算してみると、2(頭)×12(ヵ月)=24(ヵ月分)という計算になる。そして現在、キャロットクラブから松田博厩舎に預託されているのは5頭だ。だから単純計算でいくと、24(ヵ月分)÷5(頭)≒約5ヵ月、これが1頭あたりの平均入厩月数となる。だから、これを下回るような月数しか入厩していなければ、調教師への批判も筋が通ったものになる。
しかし、彼らの批判を見ていると、そういう理性的な計算もなしに批判をしており、印象に頼って意見を繰り広げたり、無知なのに一方的に批判を展開しているのがわかる。
※なので、新しくキャロットクラブでの出資を考えている人がいれば、一度、その厩舎に現在、何頭の現役馬が在籍していて、何頭分の枠が与えられているか調べてから出資をすることをオススメしたい。
松田博厩舎に預託されている中で、同情できるとすればグランデアモーレの出資者たちかもしれない。この馬は上半期で実質1ヵ月ほどしか稼働しておらず、上の計算から考えると物足りない。
しかし、グランデアモーレの場合は馬の体質の問題が大きい。前にも書いたが、ネオユニヴァース産駒の牝馬に出資した時点でそうなることは覚悟しなければいけない。出資者の勉強不足だと言わざるを得ない。
私の場合で言えば、かつてラフォルジュルネが松田博厩舎に所属していたが、体質が強化された5歳秋からは半年近く、放牧されることなく、入厩し続けた経緯がある。これは、ラフォルジュルネの次の世代あたりはキャロットクラブから松田博厩舎への預託頭数が減ったこともあり、ラフォルジュルネが枠を存分に使えたこともあるが、その前提には馬が健康であったことが大きい。やはり健康な馬を見極めるというのが出資者には求められる。
ここまで松田調教師を持ち上げて続けたので、マイナスだったこと、というよりは少し誤算だったことについても触れておこう。
それは今年の5月の厩舎マネジメントについてである。今年の5月には京都開催があったので、ラブラバードはそこに出走させるものだと思っていた。
正確には調べていないが、その時期、キャロット勢で入厩していたのはハープスターだけで、グランデアモーレが放牧に出たタイミングで、いよいよラブラバードが入厩する順番だと踏んでいた。
しかし、実際にはその期間だけは、キャロット勢は1頭しか入厩しないまま、5月の京都開催は終わってしまった。これが個人的には誤算ではあった。
しかし冷静に考えて、あれだけクラシックの有力馬を抱える名門厩舎である。この時期の入厩が難しいことは容易にわかる。
これも名門厩舎に出資した人が覚悟しなければいけない運命だ。なのに、この厩舎に出資している人はそういった理解もなく、あまりに見苦しい批判が多すぎではないだろうか?
出資時点で厩舎がわからなかったというのならわかる。でも、そうではない。
転厩で厩舎が変わったなら、まだ理解できる。でも、そういったケースですらない。
調教師リーディングでも3位につけ、しかも現役のクラブ馬に関しても5頭すべてが勝ち上がり、さらにサンジェナーロ以外はすべて2勝以上している。私は、これは優秀な成績だと思うのだが、彼らにはこれがわからないのだろうか?
彼らの期待が大きくなるのもわかるが、ただもう少し競馬の世界について勉強して、建設的な意見を述べてもらいたいものである。
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桜木悟史さん
>かずくん
金融商品であることは事実として、90頭の入厩に対して過剰気味なことは外部からもわかることなので、そのような金融商品に出資している消費者側に問題があるのではないでしょうか?
ここ数年で預託頭数が激増したというのであれば、全面的にクラブ側が悪いでしょうが、ここ数年、募集頭数は安定していることからそのことを読み切れなかった消費者側にも問題があると私は考えます。 -
かずくんさん
納得の意見ですが、一口が金融商品であるという観点が抜けていませんか?
そもそも90頭しか入厩できないのに現役馬が200頭以上いることはファンド運用上、不適切な状態なので出資者から不満が出るのは当然です。
もっとも批判の矛先はクラブに向かうべきですが。 -
Cappuccinoさんがいいね!と言っています。