的場文男騎手、デビュー５０年に寄せて

本日、的場文男騎手がデビュー５０年の区切りを迎えた。
昭和デビューの乗り役が数少なくなった現在に於いて、昭和４８年デビューで今だ現役を継続・・・。
敦盛の一節ではないが「人生５０年」を重ねるのも四苦八苦するというのに、馬乗りという重労働を半世紀・・・只々、感服する以外に形容が出来ないだろう。

俺様が初めて「フミヲ師匠」を目の当たりにしたのは、昭和５８年だったか？
既にデビュー１０年を数えていたが、当時の南関東は赤間清松・高橋三郎の「大井両巨頭」を筆頭に
松浦備や小筆昌などのベテラン勢に加え港町からは御大・佐々木竹見・岩本実、船橋からは桑島孝春・松代眞などの職人が顔を揃えるだけに「まだまだ若手」の存在だったが
昭和末期に大ベテラン勢が相次いで引退すると、頭打ちされていた鬱憤を吐き出すように台頭
その後は周知の如く、豪快に叩き込む「棒立ち速射砲」と「フミヲダンス」を駆使して、不世出の金字塔と信じられていた佐々木竹見の最多勝記録＆桑島孝春の最多騎乗数を塗り替え
森下博＆石崎隆之に続く「３人目の還暦騎手」となった今でも騎乗数は少なくなったが、時折「天皇の妙技」を見せている。

以前、ＮＨＫの特集では「孫も可愛いし、もう騎手は辞めるよｗ」とテレビ向けの社交辞令を吐いていたが、大井での最多勝記念セレモニーでは「東京なんちゃらを取るまで乗る！」と
宣言して観客を驚愕と感涙を流させた事からも、少しの間は馬から降りる気はないようだ(^^)

幸いにも、来年からダート３冠体制が見直され南関牡馬クラシックが「ＪＲＡ交流」となり「中央の草刈り場」の様相を呈するが
「マトバの夢・フミヲの悲願」を是非とも「ＪＲＡ馬」で成し遂げ、迫り来るであろう「花道への餞」となれば僥倖ではないだろうか。

おめでとう！フミヲ師匠！！元気に喜寿まで乗ってくれよな＼(^o^)／
（バーボンソーダを呷りながらの投稿だけに、乱筆＆乱文はご容赦）