51件のひとこと日記があります。
2012/10/29 12:43
それにしても、フジのみんなの競馬の 『史
それにしても、フジのみんなの競馬の
『史上初の偉業へ!カレンブラックヒル』
という見出しが気に入らない。
カレンが嫌いなわけではない。
むしろPOGドラフトで指名候補にも挙げていた馬で、指名はできなかったが応援していた馬だ。
が、今回の秋天の見どころを現す表現としては不適切だ。
『日本競馬悲願の凱旋門賞制覇へ!オルフェーヴル』
ならわかる。
『史上2頭目 無敗の三冠なるか?ディープインパクト』
ならわかる。
誰がどう見ても「コイツが主役!」だと分かるから。
「3歳馬による無敗での秋天制覇」
は、確かに前例が無いとはいえ、ファンの感覚からするとさほど特別な偉業という感覚はない。
そもそも秋天は多くの3歳馬にとっては目標にするレースではないし、3歳で秋天に挑戦した馬自体少ないからだろう。
3歳馬が秋天を勝つのは凄いことではあるけど、それに「無敗の」をつけても大した意味はないのでは。
階段を上がっていく過程で成績に傷が付かなかっただけのこと。
昔、小樽で注文して送られてきたタラバガニは、甲羅に大きな傷がついてたけど物凄く大きくて立派だった。(なんのこっちゃ)
クラシック三冠とか凱旋門制覇とは比較にならない、後付けの偉業だと思う。
他にめぼしい馬がいなければ、それでもよかった。
が、今回カレンは有力馬の一角でしかなく、素晴らしく魅力的な馬が他にもいた。
母エアグルーヴとの親子制覇を目指すルーラーシップ
カレン同様、3歳での秋天制覇を目指すフェノーメノ
昨年2着の雪辱を期すダークシャドウ
そして、静かに復活の時を待つエイシンフラッシュ(後付けですが。笑)
カレンブラックヒルが目指した3歳馬による無敗での秋天制覇は、今回の秋天のサイドストーリーのひとつに過ぎない。
そして事実、カレンブラックヒルは完敗の形で5着に敗れた。
一番しっくりくるのは、シンプルに
激突!歴戦の古馬vs強力3歳馬
といったところだったのではないか。
フジのチャラチャラしたミーハー番組にはうんざりだ。
マスコミには数字が狙える表現ではなく、状況を分かりやすく伝える報道を望みたい。
でも無理なんだろうなあ。