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2013/03/20 11:31

ルーラーシップの思い出(7)

11月25日、ジャパンカップ。

近走、折り合い難の解消と入れ替わるようにして顕在化してきた出遅れ癖を考えると、むしろ条件好転と思える府中2400mの大舞台。



ルーラーは生涯最高の出来と伝えられ、ゲートも稽古では問題なし、鞍上にも宝塚で攻めの好騎乗を見せたウィリアムズを配し、正に万全の態勢で臨みました。

凱旋門賞で圧倒的な末脚を披露し世界を震撼させたオルフェーヴルと、その凱旋門を制した牝馬ソレミア、天皇賞上位馬、そして三冠牝馬ジェンティルドンナと豪華なメンバーが揃いましたが、個人的にはオルフェとの二強対決としか考えられませんでした。

最高のレースになると確信した僕は、家族全員を引き連れて現地観戦しました。
馬券はここでもルーラーの複勝20万円、単勝1万円、そしてオルフェの単勝1万円を買っていました。



スタート。
伸び上がった瞬間にゲートが開き、またも出遅れ。
しかし大出遅れを挽回しても脚が鈍らない怪物エンジンを持った馬だ。この程度の出遅れなら問題ない。
まだ距離は十分にあるし、ペースも緩い。外に出して少しずつ上がって行けば大丈夫だ。頼むぞウィリアムズ…

しかしウィリアムズは内に舵を切り、押してポジションを上げに行きました。



…そこから先は、家に眼鏡を置いてきてしまったためターフビジョンがよく見えず、ルーラーの姿を見失ってしまいました。

四角で馬群がアップになっても、直線を向いても、先行集団にルーラーらしき馬は見つけられませんでした。
どうやらオルフェと、内にもう一頭何かが来ているようでした。
僕はひたすら「ルーラーどこだー!ルーラーどこだー!」と叫んでいました。笑


ルーラーが大外から来ていることが分かった時には、もう前の2頭とは決定的な差が開いてしまっていました。


1、2着馬の上がりは共に32秒台。
これでは後ろから行って届くはずがありません。

ルーラー自身もメンバー最速(そしてJC史上最速)の脚を使ったのに。
それも直線を向いて外に持ち出してからの仕掛けで、完全に脚を余して…



あれだけ祈ったのに。

ただ普通にスタートを出て、普通に競馬して欲しいだけなのに。

それぐらい、そこらじゅうの未勝勝利馬にだってできることなのに。

またしても、勝負にすら参加させてもらえなかった…


もう、惜しいとか悔しいとか、強いとか弱いとか、それ以前の問題でした。

秋天もJCも、物理的に絶対に勝ち目のない競馬をして終わってしまった。


デビュー前から可能性を見込んで、

デビュー直後から惚れ込んで、

たくさんの紆余曲折、喜怒哀楽を共に味わって(一方的にですが)、

ようやく今年完成して素晴らしい馬に成長したのに!



生涯最高の晴れ舞台で、普通に競馬することすら叶わなかった…!

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    2013/03/20 13:33 ブロック

  • ソーニさんがいいね!と言っています。

    2013/03/20 11:55 ブロック