51件のひとこと日記があります。
2013/12/25 23:33
オルフェ、楽しい時間をありがとう。
なぜか掲示板に書き込めないので、日記で。
正直、今回の有馬は直前までモチベーションが上がりませんでした。
有力馬が軒並み回避、一番対決を楽しみにしていたゴールドシップも今期大不振。
最後は各世代のトップホースをまとめて負かして(特に借りのあるジェンティル)、真の最強を証明して引退して欲しいと思っていたので、なんか随分盛り下がっちゃったなあと。
誰が相手でも勝つとは思ってたけど、これじゃ尚更勝って当たり前じゃんよと。
でも実際にオルフェの物凄い走りを見て、そんなのどうでもよくなりました。笑
直線は『オルフェ行ったれ!ぶっちぎれ〜!!』、ゴール直後は『やったーー!!』と絶叫。笑
エピファもキズナもジェンティルも、今回のオルフェを負かすことは不可能だったでしょう。
これまで感じてきた悔しさをも全て吹き飛ばす、超絶に痛快な勝ちっぷりでした。
引退式では『オルフェありがとう!』と最後に一回だけ叫びました。目立つのが恥ずかしいので、普段はレース中以外はあまり叫ばないんですが、どうしても感謝を伝えたかった。
オルフェには本当にいろんな夢を見せてもらったなあ。
有力馬の1頭としか思ってなかったのに超一流馬のような強さで圧勝した皐月賞。頭の中が??で溢れました。
不良馬場を全く苦にせず豪快に突き抜けたダービー。コイツなら凱旋門勝てる!と胸が踊りました。
恐ろしいほどの瞬発力を見せつけた神戸新聞杯と、無尽蔵のスタミナを感じさせた菊花賞。毎日のようにディープとの脳内能力比較会議を開催するようになりました。
三冠+有馬制覇で年度代表馬に選出され、翌年の世界獲りを高らかに宣言した11年暮れ〜12年の年明け。ものすごくワクワクしました。
永遠に語り継がれる阪神大賞典での破天荒すぎる走り。大切に築いてきたものが崩れていく感覚を覚えました。
大勝負を掛けた春天での大惨敗。これは悪夢でしたね。リアルに泣きました。笑
背水の陣で挑んだ宝塚で鮮やかな復活、再びロンシャンへと夢を馳せた12年夏。毎日ワクワクしながら過ごさせてもらいました。
凱旋門でのこれまで経験したことのないような興奮、歓喜、そしてまさかの光景。オルフェらしいと言えばオルフェらしい負け方でしたね。
屈辱のJC。状態もレース運びも80%だったオルフェと、全てがハマって120%の力を発揮したジェンティル。どちらが格上かは明白でしたが、結果は覆らない。
落ち着いた競馬で初戦を楽勝し、今年は順調だと喜んでいたのも束の間、宝塚直前で舞い込んできた肺出血による凱旋門白紙の報。気絶しそうになりました。笑
幸い大事に至らず遠征決行が決まるも不安を拭い切れなかった13年夏。帯同馬に鼻も蹴られるしなあ。笑
そんな不安を一瞬で葬り去る圧勝で、今年こそ長年の夢が叶う!と確信させてくれた二度目のフォワ賞。
勝利を確信して挑んだ二度目の凱旋門。追えども追えどももどかしいほどトレヴとの差が詰まらず、直線半ばで全身の力が抜けてしまいました。
そして、最後に池添を乗せて生涯最高のパフォーマンスを見せてくれた、感動のラストランと大団円の引退式。
見たくない夢も見せてもらったけど(笑)、それも含めてたくさんの夢を見せてもらって、本当に楽しかったよ。
オルフェ、長い間楽しませてくれてありがとう。
陣営のみなさん、オルフェをここまで大切に育ててくれてありがとうございました。
引退式の時に、スタンドから『吉田!聞こえてるか?凱旋門、池添だったら勝ってたぞー!』と叫んでいた人がいました。
自分もそう思います。
今年はスミヨンに特にミスはなかったので、敗因はオルフェ自身の力負けか不発だと思うけど(個人的には後者のような気がしてます。あの日の勝負所のズブさはオルフェらしくなかった)、去年に関しては池添なら勝てたでしょうね。仕掛けのタイミングも抜け出してからの対処も心得ているはずなので。
ただ、去年の凱旋門を勝っていたらオルフェは恐らくそのまま引退していただろうし、そうなると今回の有馬での超絶パフォーマンスも見られなかった。
池添は凱旋門を乗れなかったことは本当に悔しかっただろうけど、スミヨンを乗せて期待した結果を残せなかった後に池添に戻して過去最高のパフォーマンスを見せたことで、『なんだ、やっぱ池添のほうが凄えじゃん!』『やっぱオルフェには池添だよ』という雰囲気の中で終われたことは本当に良かったと思います。
いつか池添主戦のサンデーRの馬が凱旋門へということになったら、その時は池添のまま行ってくれそうな気がしますし、サンデーR以外の馬主にも『池添騎乗のオルフェ産駒で凱旋門へ』という気持ちを持っている人はきっといると思います。
いつかそんな日が現実になることを願って。
頑張れオルフェ!
頑張れ池添!