歴史的大勝のジャスタウェイは無敵か？

ドバイDFのジャスタウェイには本当に驚いた。
あれはドバイDF史上最強の勝ちっぷりだったのでは？
（ひとつひとつ思い出せないけど、あんな勝ち方はなかった気がする）
オルフェの『有馬8馬身』も衝撃的だったけど、今回の『ドバイ6馬身』も同じぐらい衝撃的だった。
近3走のパフォーマンスだけ切り取れば歴代最強クラスと言っていいと思う。

ただ、今後出走するレースも全て圧勝するか？と問われれば、そこまでの信頼性はないと思う。

この馬の一番凄いところは、力の要る馬場やハイペースを全く苦にせずにラスト確実に力強い脚を使えるところ。
つまり心肺機能とパワー。
32秒台の上がりを何度も記録しているように、もちろん瞬発力も素晴らしいものを持っているが、現代日本競馬界には高速馬場での瞬発力勝負を得意とする馬はわんさか溢れ返っているので、他馬と比較して突出した武器にはならないし、
むしろ勝負処のギアチェンジが俊敏ではないぶん、どうしても追い込んで届かずといった競馬になりがちになる。
こういった性質は経験を積んでも解消されるものじゃない。
（距離適性は違うけど、タイプ的にはサクラローレルに似ていると思う）

秋天・中山記念・ドバイDFは、すべて心肺機能やパワーが要求される舞台設定だった。
今後も日本で走る時には高速馬場で周りが止まらない性質のレースにも当たるだろう。
そうなった時でも近3走のような圧倒的なパフォーマンスが見せられるかは疑問がある。

安田記念に向かうようであれば、テンに置かれてしまった場合は取りこぼす危険性も大きい。
どれほど絶対能力が高くても、前が止まらない展開で後方からでは物理的に届かない。
近走の内容から2400ｍくらいまでなら全く問題なくこなせるだけのスタミナを感じるので今のジャスタウェイならマイルより中距離の方が競馬がしやすいんじゃないかと思う。

でももし海外転戦すれば無敵状態になれる気がします。