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2012/01/23 11:53
吉沢さんコラムより。端的に重要なことを指
吉沢さんコラムより。端的に重要なことを指摘している。
社台グループの繁殖牝馬を、かりにAランク、Bランク、Cランクの3段階に分けたとしよう。Aランクは誰もが認める名繁殖牝馬、名競走牝馬の集団だ。しかし、社台グループの繁殖牝馬は、Cランクといえども重賞勝ち馬どころか、大物を出す可能性までも秘めている。事実、三冠馬オルフェーヴルの母系は、ドリームジャーニーが出るまではCランクの繁殖血統だった。
むろん日高の生産者も、牧場で最高の繁殖牝馬をディープインパクトに用意する。しかし、残念ながらその質は、社台グループにおけるCランクの繁殖牝馬にも及ばない。その圧倒的な質の差が、社台グループ独走の要因になっている。
だが、良質の繁殖牝馬は、そう簡単に手に入るものではない。改良するにしても、実を結ぶのは最短でも10年はかかる。20年も30年も先というのはざらだ。配合種牡馬も一線級ばかりを付けるには、経済的に限度がある。格差の連鎖はまだまだ続くことだろう。